保育士試験の受験に必要な費用はいくらになるか計算してみたよ
受験申請に必要な費用はいくら?
まず、受験申請に必要な費用です。
令和3年前期試験の場合、受験料が12,950円、受験料申請時の送料は簡易書留での指定があったため、460円でした。
卒業証明書の発行手数料は、私の大学の場合1通300円でした。
郵送で申請する場合、送料が84円ほどになり、返信用封筒に貼り付ける送料が簡易書留の場合、証明書1枚につき、320円でした。
また、卒業証明書の氏名と現在の氏名が異なる場合は戸籍抄本の発行(300円)が必要です。
受験料:12,950円
受験料申請時の送料:460円
卒業証明書発行に伴う費用
送料:404円
証明書発行手数料:300円
戸籍謄本:300円
よって、ここまでで14,414円になります。
テキスト代はいくら?
筆記試験対策のテキスト代
筆記試験対策で使用した教材はこちらです。
❍ テキスト
保育士試験対策でよく売れているテキストです。
単元ごとに小テストが付いており、上巻・下巻共にテキストの最後に保育所保育指針の全文が掲載されています。
❍ 問題集
こちらの問題集は、基礎固めに使用できます。
❍ 過去問題集
過去問題はネット上の様々なサイトに掲載されていますが、解説が簡易であったり、印刷の手間が掛かります。
こちらの過去問題集は、近年より2年分(前期・後期)の過去問題が全科目・全文掲載されており、解説も充実しています。
❍ 改正児童福祉法・児童虐待防止法のポイント
児童福祉法は、さまざまな科目で満遍なく出題されます。
ネット上にも全文掲載されていますが、児童福祉法はかなり長いです。
こちらは、児童福祉法や児童虐待防止法が全文掲載されており、改正遍歴も確認することができます。
❍ 保育所保育指針、幼稚園教育要領、幼保連携型認定こども園教育保育要領 解説とポイント
個人的に購入したテキストは、それぞれ別になったものでしたが、一つに纏まったテキストが販売されています。
解説やポイントを確認できたり、それぞれの違いも比較できます。
❍ 予想模試
試験直前に予想模試を全て解き切る余裕のある人は少ないと思います。
また、2冊購入すると費用もかさみますが、各社共に試験を研究した上で作成されているため、本試験で1問でも2問でも的中問題が出題されることを考えると安いものです。
自信のない科目のみ解くのも良いでしょう。
筆記試験に使用したテキスト代は、17,830円ほどになります。
※テキスト代は販売店により多少前後するため、合計金額はおよその金額になります(以下同様です)。
実技試験対策のテキスト代
実技試験で使用した教材はこちらです。
❍ 実技試験の対策本
実技試験については、特に言語と造形の分野においては対策本が必須だと個人的には感じます。
言語については、原作のどこをどの程度アレンジすれば良いか迷います。
対策本にはお話の例文やあらすじが掲載されているため、2冊購入すると、自分の台本作りに役立ちます。
造形については、人物の描き方や時間配分、どの程度のクオリティーで描けばよいかが対策本を見ると分かり、非常に参考になります。
❍ 造形で参考にしたイラスト集
造形の分野において、ほとんどの場合、人物以外にも保育で使用する様々なアイテムを描く必要があります。
その際、イラスト集があれば大変役立ちます。
こちらのイラスト集には、絵が苦手な人でも簡単に描けそうなイラストが多数掲載されています。
❍ 造形で参考にした絵本
保育園を題材にした絵本は少なく、こちらの絵本は、保育園の様々な場面が絵で表現されています。
1歳児クラスの様子が描かれた絵本は保育園の絵本ならではだと思います。
幼児を描くなら幼稚園を題材にした絵本でも良いです。
こちらもの絵本も様々なお題予想で参考にできそうな絵が描かれています。
❍ 言語で使用した絵本
私の場合は「おおきなかぶ」を選択しました。
以上より、実技試験に使用したテキスト代は、9,302円になります。
文房具代はいくら?
筆記試験に使用した文房具
筆記試験対策に使用した文房具は、こちらになります。
❍ ドキュメントファイル
試験は9科目あるため、こちらのドキュメントファイルを使用すると、過去問題や関連資料を印刷した際、科目ごとにポケットを分け、綺麗に一つに纏めることができます。
❍ フリクションボールペン(消せるボールペン)
色んな資料に色を分けて書き込みを行いましょう。
フリクションは、消しカスを出さずに消せるので便利です。
❍ フリクションボール替え芯
フリクションは普通のボールペンと比べ、かなりインクが無くなるスピードが速いです。
❍ ブックスタンド
参考書を立て掛けて何かを纏めたり、解答解説を立て掛けて過去問題の復習したり…、ブックスタンドがあると机の上がスッキリし、学習し易くなります。
よって、筆記試験対策に使用した文房具代は、3,072円です。
実技試験に使用した文房具
実技試験対策に使用した文房具は、こちらになります。
❍ ケント紙(2回購入)
実技試験で使用されていると言われているケント紙です。
ただし、本試験の場合、こちらのケント紙と比べると非常に滑りやすい紙でした。
❍ 色鉛筆(2回購入)
色鉛筆は、高い物を使用しなくても合格できます。
こちらの色鉛筆は、安価ですが比較的芯が柔らかく綺麗に色塗りできます。
❍ 色鉛筆(文房具店で単色で数本購入)
背景色等、色鉛筆を斜めに倒して広範囲を塗る際、芯の太い色鉛筆を使用すると早く塗り上げることができます。
こちらの色鉛筆は、一般的な色鉛筆よりも芯の太い色鉛筆になります。
❍ 色鉛筆ケース
こちらのがま口タイプのペンケースは、色鉛筆24本が収納でき、取り出しやすい作りです。
縦型タイプのペンケースは取り出しやすいですが、縦型で24本も収納できるペンケースは私が探した限り、見つかりませんでした。
❍ 鉛筆削り
携帯型の鉛筆削りの中でも削りカスが沢山入る携帯型鉛筆削りがこちらでした。
❍ 色鉛筆キャップ(3つ購入)
こちらの鉛筆キャップを繋げて使用することで、短くなった色鉛筆を最後まで使用することができます。
また、試験当日に色鉛筆を持ち運んだ際、先が折れるのを防ぐことができます。
ケント紙、トンボ色鉛筆についてはそれぞれ2回購入し、ユニカラー色鉛筆は文房具店で単色で数本購入しています。
価格は多少前後しますが、実技試験対策に使用した文房具代は、約9,000円です。
印刷代はいくら?
❍ コピー用紙
以前のブログで保育士試験では厚生労働省が出すような外部資料からの出題が多数見られるとお伝えしました。
また、様々な法律からの出題も見られます。
法律や調査結果等は全文把握してこそ理解が深まり記憶の定着に繋がるため、通信教育を利用するとしても外部資料の印刷については欠かせないかと思います。
私が筆記試験の勉強で印刷した紙の枚数は両面印刷で約400枚です。
❍ エコタンク方式のプリンター
カードリッジ方式のプリンターに比べ、エコタンク方式の場合、本体は高いのですが1枚当たりの印刷代がかなり安いです。
約400枚を両面カラー印刷したので、以下の参考資料に基づきエコタンク方式のプリンターでの印刷代を計算すると、カラー印刷の場合でも片面3円なので、3円×2×400枚になり、合計で2,400円です。
一方、カードリッジの場合は、カラー印刷の場合、片面13.2円なので、13.2円×2×400枚になり、合計で10,560円になります。
参考資料:EPSON公式ホームページ
長く使われるならエコタンク方式のプリンターの方が断然安いことが判ります。
自宅にプリンターが無い場合、ネットプリントを利用できます。
セブンイレブンのネットプリントの料金体系に基づき、印刷代を算出すると、カラーの場合は片面60円なので、60円×2×400枚で合計で48,000円になります…。
恐らくネットプリントは綺麗に印刷できると思いますが、試験勉強に使う際、文字が読めれば問題ないので今後も使用予定がある方はプリンターは購入される方が断然お得です。
印刷代
エコタンク方式のプリンター:2,400円
カードリッジ方式のプリンター:10,560円
ネットプリントでの印刷代:48,000円
私の場合、エコタンク方式のプリンターなので、コピー用紙代と併せると3,058円です。
一時保育の利用料はいくら?
私が利用したのは午前のみの昼食付きでした。
筆記試験までは試験1ヶ月前より週3回程度利用し、預かり料は合計で約22,350円になりました。
また、筆記試験から実技試験までは引越しにより別の市町村に預けましたが、3回利用し、午前のみ昼食付で3,000円になりました。
よって、合計の一時保育の利用料は25,350円でした。
交通費はいくら?
筆記試験の交通費
私の場合の筆記試験の往復の交通費は1,940円でした。
実技試験の交通費
実技試験の交通費は、通常は住んでいる地域と同じ都道府県で受験される方がほとんどだと思うので筆記試験とほぼ同額くらいの交通費がかかりますが、転勤族の人は要注意です。
以前のブログでお伝えしたように筆記試験と実技試験で受験地を変更することができません。
私の場合、実技試験は他府県からの受験になったため、前泊含めると以下の交通費がかかりました。
往復の飛行機代:25,380円
往復の電車代:8,527円
宿泊代:4,430円
勿体ないように感じるかもしれませんが、実技試験まで夫に2~3ヶ月の間だけ先に単身赴任してもらうよりは、家族一緒に引越しし、引っ越し後に受験地まで戻る方が安いです。
また、もう一つの選択肢としては一発合格を諦め、引越し後に引越し先の受験地で受験することもできます。
以上より、私の場合、実技試験の交通費は合計で38,337円でした。
保育士登録に係る費用はいくら?
先ずは手引きの取り寄せをします。
84円切手を貼った封筒に、140円切手を貼った返信用封筒を入れて登録センターに手引きの取り寄せをします。
よって、手引きの取り寄せで224円かかります。
登録手数料は、4,200円になり、簡易書留で発送したため440円の送料がかかりました。
よって、保育士登録に係る費用は合計で4,864円になります。
費用の内訳
上記の項目を費用の内訳として纏めました。
受験申請に必要な費用:14,414円
テキスト代(筆記試験):17,830円
テキスト代(実技試験):9,302円
文房具代(筆記試験):3,072円
文房具代(実技試験):9,000円
印刷代(エコタンク方式):3,058円
印刷代(カードリッジ方式):11,218円
印刷代(ネットプリント):48,658円
一時保育の利用料:25,350円
交通費(筆記):1,940円
交通費(実技):38、337円
保育士登録に係る費用:4,864円
個人的に転勤によって、交通費がかかったり一時保育を利用したりしているのですが、最低限必要な費用としては受験申請に必要な費用と保育士登録に係る費用(計19,278円)になるかと思います。
そこに、各自必要な交通費や参考書代、文房具代を追加します。
印刷代については、過去問題が一番のウエイトを占めるので独学か通信教育かに関わらず必要費として含めることをお勧めします。
その上で、独学でのテキスト代と通信教育の受講料を比較すれば良いと思います。
※実技試験対策について掲載中です。以下ご参照下さい。
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