準備する物
絵を描く前に準備する物について、こちらのリンクをご参照下さい。
画用紙についてや色鉛筆の選び方について記載しています。
お題
今回は「ボディペインティング」です。
こちらも過去問での出題がありません。
ボディペインティングも規模の大きい園だと年間行事のイベントに含まれている園を見かけることがあります。
ボディペインティングでは絵の具を使用するので、安全に遊べる年齢は3歳以上児クラスを想定されるかもしれませんが、保育士さんの話によると、小麦粉と食紅を使った絵の具を作り、乳児クラスもボディペインティングを楽しめるそうです。
遊び方としては、単純に手に絵の具を付けて画用紙などに色を付けて表現を楽しむ方法もありますが、園紹介のパンフレットの年間行事の写真によく見られるのは、園児が上半身裸、もしくはパンツ1枚、シャツ1枚等の格好で自分の体に絵の具を付けたり、お友達と絵の具を付け合ったりするような遊び方です。
色んな色を使い、ダイナミックな動きが想定されるので、今後試験に出題されても不思議ではありません。
今回、異年齢を想定し、保育士1名、3歳以上児クラスの園児2名、3歳未満児クラスの園児1名の設定にしました。
年齢に応じた園児の身長については、こちらのリンクを参考にしていただくことをお勧めします。
参考資料
こちらの対策本やイラスト集を参考に絵を描きました。
様々な身体の動きについてはこれらの対策本がとても参考になります。
アイテムの練習についてはこちらのイラスト集が参考になります。
こちらの絵本も同年代の園児の絵を描くのに参考になります。
所要時間
過去のブログで大まかな時間配分についてご紹介しました。
今回、この絵を描くのにかかった時間をご紹介します。
下描き:9分34秒
縁取り:5分39秒
色塗り:18分07秒
背景:7分18秒
余り時間:4分22秒
ボディペインティングと言う初めて描くお題だったのですが、この絵を描く以前に、鬼ごっこや新聞紙遊びで同じような構図で絵を描いていたため、下描きと縁取りは短時間で終わらせることができました。
そのため時間に余裕を持つことができ、色塗りはボディペインティングらしく様々な色を使用し、ダイナミックに色塗りすることができました。
背景については、園庭の垣根や空まで描くことができ、人物に影まで付けましたが、4分半も時間を余らすことができました。
作品
今回、「ボディペインティング」と言うお題で私が描いた作品をご紹介します。
ボディペインティングの遊びをし、様々な色に彩られた服を着た3歳以上児クラスの男の子の園児と女の子の園児が手前にいます。女の子の園児は、地面に垂れるほどの絵の具が付いた両手を、走りながら前を走る男の子の園児に付けようとしています。後方には、パンツ1枚の3歳未満児クラスの男の子の園児が桶に入った絵の具を両手に付け、上に上げています。保育士は、絵の具の筆が入った容器を持ち、3歳未満児クラスの園児の様子を見ています。
自己評価
以前のブログで何に気を付けて描けば良いかをご紹介しました。
絵を描く際に気を付けること10ヶ条
年齢に応じた身体の大きさを描く
様々な身体の動きを描く
保育士の目線は園児の方へ
様々なアイテムを描けるようにする
構図は人物の重なりを少なく
年齢に応じた動作を取り入れる
表情は生き生きと
遠近法に気を付ける
色塗りにバリエーションがあるか
塗り残しが無いか
上記の10ヶ条を元に一つ一つ確認します。
年齢に応じた身体の大きさを描く
今回、私は対策本の縮尺に則り、保育士1名と3歳以上児クラスの園児2名、3歳未満児クラスの園児1名を想定しました。
これまでにも何度もお伝えしているように3歳児クラスと5歳児クラスの園児では身長が全然違います。
上記の絵も3歳児クラスだったとしても頭に対して体の長さが小さすぎます。
また、後方に3歳未満児クラスの園児を描いていますが、身長が前に居る園児達とほぼ同じになってしまっています。
園児の縮尺については、下記参考資料を基に見直す必要があります。
1歳児クラス以上の年齢に応じた身体の大きさについては上記の「お題」で示した通り、下記参考資料をご確認いただくことをお勧めします。
0歳児クラスの身体の大きさについては、下記の参考資料をご確認いただくことをお勧めします。
様々な身体の動きを描く
3歳以上児クラスの園児については、1人の園児がもう1人の園児を追いかける様子が描けています。
上記でもお伝えしましたが、園児が園児を追いかける構図については、鬼ごっこや新聞紙遊びの作品から応用しており、この構図についてはそれ以外の様々な場面でも動きがある構図として使える場面が多いので描けるようになることをお勧めします。
今回の作品では、この構図をスラスラと描けたことでかなりの時間短縮をすることができました。
上記掲載の対策本や絵本にも園児が園児を追いかける構図の絵が描かれています。
一方、3歳未満児クラスの園児についてですが、冒頭でお伝えしたように乳児クラスでは誤飲防止のために小麦粉と食紅を使ったボディペインティングを楽しむため、3歳以上児クラスの園児とエリアを分ける必要があります。
そう考えると、このお題の場合は異年齢で出題される可能性は低いかもしれません。
今回、前後で場所を分けていますが、3歳未満児クラスの園児のお腹に青色の絵の具が付着しています。
3歳未満児クラスの園児の場合は、絵の具を口に入れる可能性があるので食紅で統一する方が良いかもしれません。
保育士の目線は園児の方へ
保育士は、3歳未満児クラスの園児の方を見ています。
この作品の場合、3人全員に目線を合わせることは難しいので1番年下の3歳未満児クラスの園児を気にかけ、全体を見渡せるポジションに配置されているので問題ないでしょう。
様々なアイテムを描けるようにする
体に付いた絵の具についてはダイナミックに表現できているので問題ないでしょう。
3歳未満児クラスの園児は食紅を用いたボディペインティングを楽しんでいますが、食紅なので色はピンクか赤で着色する方が良いでしょう。
保育士が数本の筆を持っていますが、筆を使用している園児は居ないので、保育士はバケツに入った絵の具を準備する等し、園児の活動をサポートしている様子を描ければベストです。
構図は人物の重なりを少なく
人物の重なりは少ないです。
年齢に応じた動作を取り入れる
3歳以上児クラスの園児は追いかけ合いながらボディペインティングを楽しめており、3歳未満児クラスの園児も両手を挙げて絵の具の感触を楽しんでいます。
前を走る園児は後ろを振り返りながら走る動作をすると、より一体感が生まれます。
表情は生き生きと
追いかけ合いをする3歳以上児クラスの園児については、もう少し楽しんでいるような表情を描きたいです。
表情については対策本をご確認下さい。
遠近法に気を付ける
上記でお伝えしたように、後ろにいる3歳未満児クラスの園児が、前にいる3歳以上児クラスの園児と身長が同じになってしまっています。
身長の見直しと遠近法を取り入れた絵を描ければベストです。
色塗りにバリエーションがあるか
ある程度大枠が描けたら、ボディペインティングというお題なので服の色等はダイナミックに(テキトーに?)着色することで色のバリエーションも出現します。
背景含め、様々な色で着色することができました。
塗り残しが無いか
塗り残しはないです。
まとめ
❍ ボディペインティングと言うお題の場合、3歳以上児クラスの場合は絵の具を使用して問題ないが、3歳未満児クラスの場合は誤飲防止のため食紅と小麦粉を混ぜた絵の具を使用する方が良い。
❍ ボディペインティングのお題の場合、園児は軽装にし、体や服はダイナミックに着色すると全体に色のバリエーションが生まれ、動きのある明るい絵に仕上がる。
❍ 園児が園児を追いかける構図については、様々な場面で動きがある構図として使用できるため、描けるようになることをお勧めする。
※他の作品もアップロードしていますので以下ご参照下さい。
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