2つの予想模試について
成美堂出版の保育士完全予想模試 ’21年度版と2021年度版ユーキャンの保育士過去&予想問題集についてご紹介します。
上記の2つの予想模試については、以前何度かご紹介しました。
ご紹介した中で、科目によっては難易度がかなり高く感じる等お伝えしましたが、完全独学する人にとって本当の活用の仕方は別にあるかと私は思っています。
それは最後にお伝えするとして、2社が出版する予想模試、 本試験と比較して難易度はどうなのか、どちらを選べば良いのか等を令和3年前期の保育士試験で一発合格した立場でご紹介します。
尚、基本的に5年分の過去問題を解いた後に予想模試を解きました。
社会福祉については一通りの過去問題を解き、神奈川県の地域限定試験の過去問題を解く前に予想模試を解きました。
成美堂出版 保育士試験完全予想模試の難易度
まずは成美堂出版の予想模試です。
こちらは各科目2回分の模試が盛り込まれていました。
こちらの模試については、1回目の模試については全ての科目を解き、2回目の模試については勉強時間の関係上、社会福祉、教育原理、社会的養護のみ解きました。
全ての科目を解いたのは1回目の模試のみですが、社会福祉以外の難易度については、過去問と照らし合わせても難し過ぎることもなく、簡単過ぎることもなく、このくらいのレベルなのだろうという感じがしました。
以前お伝えした通り、成美堂出版の社会福祉については勉強したことが全然出題されず、民法等からも出題されており、かなり難易度が高い印象でした。
しかし、実際の令和3年の試験を見て見ると、生活保護について同じく民法から出題されている問題もありました。
近年の社会福祉の難易度を考えるとかなり研究された上で作られているのだろうとは思います。
人に譲ってしまったので私が取った点数について正確には覚えていませんが、社会福祉以外の科目については合格点でした。
そして、社会福祉ですが、4割くらいの正答率でした。
この問題集の発売日は2021年2月2日頃なので前期試験の2カ月半前頃でした。
私が解いたのは試験の1ヶ月~1ヶ月半前くらいだったと思います。
社会福祉については、全く合格点に達していなかったことにかなり焦ったのを覚えています。
ユーキャン 保育士 過去&予想問題集の難易度
続いてこちらです。当初は社会福祉のためだけに買いました。
ユーキャンの保育士 過去&予想問題集です。
こちらは、各科目の要点チェック問題と2回分の模試が盛り込まれていました。
問題は1日目、2日目でそれぞれ切り離せるようになっていたので使いやすかったです。
要点チェック問題については、こちらの過去&予想問題集の半分ほどのページを占めていたのですが、私の場合必要性を感じなかったため使用しませんでした。
また、2回分の模試の内、保育の心理学と保育実習理論についても同様に使用しませんでした。
こちらも人に譲ってしまったので曖昧な記憶になりますが社会福祉・教育原理・社会的養護については合格点でした。
社会福祉はぎりぎり合格点だったので難易度もこんなものなのだろうという印象です。
しかし、社会福祉以外にも子どもの食と栄養が合格点に達せず、かなり難しいように感じました。
実際の過去問も落としている受験年度もあったので結構焦った記憶があります。
以前お伝えしたように、外部資料(日本人の食事摂取基準等)より、かなり細かい数値が問われたり、個人的に聞いたことのないような栄養素が問われていました。
こんなところで落としたくないと思った私は、印刷済の外部資料に手書きで知らない知識を箇条書きにし、問題を何度か解く中でほとんど全て暗記しました。
しかし、実際の令和3年前期の試験では追加で暗記した箇所はほとんど出題されませんでした。
ところが、本試験でも食品とその原料が問われたり、「一汁三菜」やベビーフードを利用する際の注意点等、過去問では見かけなかった問題も多数出題されています。
このように、社会福祉、教育原理、社会的養護以外の科目でも、保育士試験では過去問題で出題されたことのない問題が出題されるので、予想模試の難易度はやはりかなり研究されていると思います。
よって、どんな問題が出題されても必ず合格しようと思ったら予想模試までしっかりと学習していて損はないと思いました。
私の場合は時間が足りず、全ての科目を解き切ることはできなかったため、予想模試は苦手科目に絞って使用しました。
こちらの発売日は成美堂出版よりは少し早く、2021年度の場合は10月頃の発売となっていました。
以上が、2社が出版する予想模試を解いた際に私が感じた難易度です。
得意な教科・苦手な教科はそれぞれだと思うので、私のように不安な科目だけ解いてみるのも良いと思いますし、時間のある方は全て解いてみるのも良いと思います。
完全独学する人にとっての本当の活用方法
最後になりましたが冒頭で、これらの予想模試について「完全独学する人にとって本当の活用の仕方は別にある」とお伝えしました。
こちらについてですが、以前のブログで完全独学にすることのデメリットとして、出題範囲の該当年の外部資料を集めるのが結構大変とお伝えしました。
私が使用した福祉教科書の上・下ですが、発売日が8月28日で、私が試験勉強を始めたのが9月頃からなのでテキストの購入はギリギリ20年度版でした。
当然記載されている内容も古かったのですが、過去問題を解いているとそのことに気が付けずにそのまま古い数値を暗記してしまっていました。
例えばですが、社会的養護の施設数の一覧表について、最初にテキストの内容で暗記し、その後何かの拍子に最新の資料があることに気が付き、覚え直しました。
しかし、令和3年前期試験の受験申請の手引きには、「筆記試験における法令・保育所保育指針等については、令和2年4月1日以前に施行されたものに基づいて出題します」とありました。
ネットで資料を探していると、なんと、私が覚え直した資料は新し過ぎることが判明しました。
テキストと覚え直した資料の間にもう一つ資料が存在し、試験範囲の資料はその間の資料だったのです。時間の無駄です。
ここで、予想模試の本当の活用の仕方をご紹介します。
予想模試を解くことで気が付いたのですが、予想模試に出題される外部資料の掲載年度を参考にすれば良かったと思いました。
そう言う意味では、それぞれの予想模試で様々な外部資料が出題されていますので余裕のある方は中古品でも良いのでどちらも購入するのが良いのではないでしょうか。
ただ、来年受験を考えている方は、発売日が例年と同じであれば成美堂出版は来年の2月2日とギリギリなのでご注意下さい。
ユーキャンについては、例年と同じであれば10月頃になります。
まとめ
❍成美堂、ユーキャンの予想模試、それぞれの出版で難しく感じる科目が違うため、余裕があれば2冊共購入することをお勧めしたい。
❍個人的に予想模試の本当の活用の仕方は、外部資料の該当年度を参考にすることだと感じたため、中古品でも良いのでどちらも購入し、様々な外部資料を正しい出題範囲の下で参考にするのがお勧めの活用の仕方である。
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