準備する物
絵を描く前に準備する物について、こちらのリンクをご参照下さい。
画用紙についてや色鉛筆の選び方について記載しています。
お題
今回は「砂場遊び・泥遊び」です。
砂場遊びについては、令和3年前期で出題されているのですが、今回の作品は過去問題を再現したものではなく、令和3年前期試験に向けて、自分が作成したお題予想を基に練習した作品になります。
本試験と同じ砂遊びというお題を練習していても実際には「シャベルやスコップ」が条件で指定されたり、「水場から水を運んで川や池を作ったり」と言った状況が指定されたりしました。
幸い砂場遊びに水も加えた、「泥遊び」と言うお題でも練習をしていたのでどちらの構図も取り入ることで合格点には達しました。
さて、砂場遊びについては園庭のある保育園では最もよく見かける外遊びの光景なのではないでしょうか。
夏の砂場遊びには水を取り入れた泥遊びを取り入れている園も多く、私が描いた泥遊びの作品は実際に保育園で私が見た光景になります。
今回、「砂場遊び」と「泥遊び」のそれぞれの絵を描き、「砂場遊び」については、3歳未満児クラスの園児3名、「泥遊び」については、3歳以上児クラスの園児3名を想定しました。
年齢に応じた園児の身長については、こちらのリンクを参考にしていただくことをお勧めします。
参考資料
こちらの対策本やイラスト集を参考に絵を描きました。
様々な身体の動きについてはこれらの対策本がとても参考になります。
アイテムの練習についてはこちらのイラスト集が参考になります。
こちらの絵本も同年代の園児の絵を描くのに参考になります。
所要時間
過去のブログで大まかな時間配分についてご紹介しました。
今回、この絵を描くのにかかった時間をご紹介します。
<砂場遊び>
下描き:7分00秒
縁取り:8分34秒
色塗り:19分21秒
背景:10分04秒
下描きと縁取りを早く終えられた分、色塗りや背景に時間を掛けることができたため、全体的に明るい印象の絵に仕上がりました。
<泥遊び>
下描き:10分19秒
縁取り:8分31秒
色塗り:16分42秒
背景:9分27秒
園児の横向き加減の体制を描くことに若干時間が掛かりましたが、色塗りと背景には時間を残すことができました。
作品
今回、「砂場遊び・泥遊び」と言うお題で私が描いた絵をご紹介します。
<砂場遊び>
3歳未満児クラスの保育園児達が砂場遊びをしています。3人の園児は小山を作っており、向かって右の男の子の園児はスコップで小山を叩き固めようとしています。向かって左の男の子の園児は水の入ったジョウロから小山へ水を出し、真ん中の女の子の園児は砂の入ったカップから小山に向かって砂をかけています。女性の保育士は後方でスコップ等の入ったバケツを持って、園児達の様子を見守っています。
<泥遊び>
3歳以上児クラスの保育園児達は泥遊びをしています。園児達は泥の川を作っており、手前の右の男の子の園児は座りながら手で川を掘っています。手前左の男の子の園児は、掘った泥を両手に載せ、泥の入ったバケツを持った保育士の方へ歩いて持って行っています。後方の女の子の園児は、川に足を入れ、泥の感触を楽しんでいます。
自己評価
以前のブログで何に気を付けて描けば良いかをご紹介しました。
絵を描く際に気を付けること10ヶ条
年齢に応じた身体の大きさを描く
様々な身体の動きを描く
保育士の目線は園児の方へ
様々なアイテムを描けるようにする
構図は人物の重なりを少なく
年齢に応じた動作を取り入れる
表情は生き生きと
遠近法に気を付ける
色塗りにバリエーションがあるか
塗り残しが無いか
上記の10ヶ条を元に一つ一つ確認します。
年齢に応じた身体の大きさを描く
今回、私は対策本の縮尺に則り、3歳未満児クラスと3歳以上児クラスの園児を描きましたが、年齢が指定された場合、2通りの身長区分では少し大雑把な分類となってしまうため、園児の縮尺については下記参考資料を基に見直す必要があります。
1歳児クラス以上の年齢に応じた身体の大きさについては上記の「お題」で示した通り、下記参考資料をご確認いただくことをお勧めします。
0歳児クラスの身体の大きさについては、下記の関連資料をご確認いただくことをお勧めします。
様々な身体の動きを描く
どちらの作品も様々な身体の動きが描けています。
「砂遊び」の作品での片足を上げて砂山にジョウロで水をかける園児の構図や、「泥遊び」の作品で膝を着いて座り、横向き加減で土を掘る園児の構図、保育士に泥を持って行く園児の横向きの構図などは応用が効き、使える場面が多いです。
ぜひ描けるように練習してみて下さい。
保育士の目線は園児の方へ
「砂遊び」の構図では、保育士は後方で園児の様子を見守っているのが分かります。
では、「泥遊び」についてはどうでしょうか。
保育士は泥の入ったバケツを持ち、泥を運んできた園児の補助をしている様子は伝わるのですが、後ろの女の子の園児が置き去りになってしまっています。
特にお題に指定がない限り、配置の順番を変えて、やはり保育士は1番後ろにする方が良いでしょう。
様々なアイテムを描けるようにする
アイテムについては、お題の条件でどのように指定されるかに寄りますが、今回はジョウロ、スコップ、カップ、バケツを描きました。
令和3年前期の過去問では「水場から水を汲んで」と言う条件も加えられましたが、園庭での活動を描く場合、水場も使える場面が多いので描けるように練習しましょう。
構図は人物の重なりを少なく
人物の重なりは少ないです。
年齢に応じた動作を取り入れる
作品を3歳未満児クラスと3歳以上児クラスで分けましたが、「泥遊び」については3歳以上児クラスの設定であるにも関わらず個々で活動しているように見え、全体的に纏まりのない絵になってしまっているので、できれば共同遊びを取り入れた方が良いです。
例えば、実際に令和3年前期の過去問のお題にあるように、川を作るなら全員で協力して、「シャベルやスコップ」で穴を掘っている様子や「水場から汲んできた水」を流し込んでいる様子などです。
表情は生き生きと
全員が楽しそうな表情で活動している様子が伝わります。
表情については対策本を参考にして下さい。
遠近法に気を付ける
「泥遊び」の作品で後ろの女の子の園児を少し小さく描ければベストですが、この絵の場合、頭の大きさに対する頭身から考えると3歳未満児クラスの身長になってしまいます。
難しいですが、人物に遠近法を付ける場合、各年齢での頭身は守った上で縮小して描くようにしましょう。その際、上記の参考資料をご確認下さい。
色塗りにバリエーションがあるか
「砂場遊び」についてはカラフルに彩られています。
「泥遊び」については後方の女の子の園児の隣が塗り残してはいないものの、地面の土のみで何もない状態になっています。
全体が暗く纏まりのない印象になることを避けるために、川を両方に分岐させる等し、このような何もないエリアは減らすようにしましょう。
塗り残しが無いか
塗り残しはありません。
まとめ
❍「砂遊び」や「泥遊び」と言うお題について、3歳以上児クラスの場合は、協同遊びを取り入れた遊びを考えると自ずと令和3年前期の過去問題のような作品も描くことができる。
❍ 園児が何かを上に持ち上げている様子や座り作業をしている様子、保育士に横向き加減で何か見せに行く様子などは応用が効くため、描けるようになることをお勧めする。
❍ 園庭での活動を描く場合、水場の光景は背景などで使える場面が多い。
❍ 塗り残しが無かったとしても、単色のみの何もないエリアは減らすようにしたい。
※他の作品もアップロードしていますので以下ご参照下さい。
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