最初に
保育士資格取得後に、求人情報サイトで保育士の求人を実際に見て見ると、ピアノ未経験でも募集を行っている園がほとんどだったよ
それだけ保育士が不足しているのだろうけれど、決してピアノ技術が必要ないと言う意味ではないよ
保育士養成校等を卒業して保育士資格を取得した人は、授業で音楽の単位があるため、ほとんどの人が卒業までにある程度のピアノの技術を習得しています。
実際に保育の現場で働くことを想定しても、ピアノを置いていない小規模保育園の場合も卓上キーボード等を用いて弾き歌いを行っている場合がほとんどです。
その度に他の人に伴奏をお願いし、別の役回りを考えるのも惨めな思いをするだろうと思い、私はまずピアノの技術を高めることを第一に考えました。
ここでは、実務に生かせるピアノ初心者のキーボードの選び方を紹介しているよ
電子ピアノの選び方
最初に検討すべきは、本物のピアノを購入するか、電子キーボードを購入するかだね
我が家は基本的に子供の就寝時間に練習することを想定し、迷わず電子ピアノを選択したよ
家が広く、音を気にする必要が無く、尚且つ予算もあるならば、88鍵の本物のピアノを買うのが一番理想です。
電子ピアノは、どれだけピアノに似せて製造されていても、特に鍵盤のタッチ感や音色等は本物のピアノには叶いません。
また、各種発表会等の場で伴奏することを想定するならば本物のピアノを買う価値はあります。
しかしながら、騒音や置き場の問題で本物のピアノを置けない人がほとんどだと思います。
普段の現場での弾き歌い程度を想定するならば、ヘッドホンも繋げる電子ピアノで十分かと思います。
ここで、電子ピアノを選ぶ際に重視すべき視点は、主に以下の6つです。
メーカー、鍵盤の数、タッチレスポンス、最大同時発音数、置き場、予算に分けてご紹介します。
メーカー
電子ピアノを扱っているメーカーは、ヤマハ、カワイ、カシオ等があり、どれも国内メーカーだよ
ピアノと言えば、ヤマハやカワイを想像する人が多いと思います。
ヤマハやカワイは、ご存知のように数々の楽器を製造し続けている歴史ある老舗メーカーです。それ故に、様々な製品改良が成されていたり、品質に対する意識が高いことが期待できます。
カシオについては様々な電化製品を製造していることはご存知だと思います。そんなカシオは、電子ピアノにおいても力を入れており、販売台数が非常に多いです。
個人的には、ヤマハを選択しましたが、ヤマハやカワイは鍵盤のタッチ感がやや重めで本物のピアノに近づけられています。
また、カシオは光る鍵盤等でも有名だったり、コスパの良い商品が多いのが特徴です。
正直、各メーカー共に国内メーカーなだけあり、性能の良い商品が多く、メーカーに順位を付けることはできません。
鍵盤の数
本物のピアノの鍵盤の数は、88鍵になるよ
電子ピアノの場合、主に88鍵、76鍵、61鍵の物が販売されていますが、ヤマハの場合、それぞれ全長が約130cm、約120cm、約100cm程度になります。
他のメーカーも鍵盤数に対する全長は、多少の差はあれ、ほぼ同程度だと思って良いです。
練習時のみ卓上に置き、普段はどこかへ収納しておくことを想定するならば、61鍵以下の鍵盤数が最適と思います。
私は予算の関係上、76鍵を購入しましたが、実際に保育の現場を想定した楽譜で練習をしていると、正直鍵盤の数だけで見れば61鍵でも十分足りたなぁと感じています。
私が見学した小規模の保育園も61鍵以下の電子ピアノで保育士の方が弾き歌いをしていました。
簡単な弾き歌い程度ならば、61鍵で程度で足りますが、少し難易度の高い曲や演奏のジャンルを広げようと思った際、76鍵若しくは、88鍵を検討した方が良いかと思います。
後にご紹介しますが、76鍵よりも88鍵を選択するメリットとしては、ヤマハの88鍵の電子ピアノの場合、本格的な3本のフッドペダルを純正で装着できることかと思います。
また、専用のアプリに繋ぐことができたりと、88鍵の電子ピアノの場合、機能が他の機種よりも少し充実している印象です。
タッチレスポンス
タッチレスポンスとは、ピアノのように鍵盤を弾く強さで音の強弱が出せる機能になるよ
正直、電子ピアノはどれだけ高性能な物でもピアノの鍵盤を弾いたときほどの重みは得られないことが多いのです。
しかし、タッチレスポンス機能が備わっていると、ピアノほどではないですが音の強弱を付けることはできます。
音の強弱は、曲のメリハリ(強弱)にも繋がるので、タッチレスポンス機能が付いた電子ピアノを検討することをお勧めします。
最大同時発音数
最大同時発音数とは、その名の通り1度に発することができる音の数だよ
電子キーボードでは処理能力の関係上、最大発音数は、64~128音が一般的です。
左右併せて2つのスピーカーが付いていることから、1つの音を打鍵しても2音発していることになります。
また、ダンパーペダルを用いると伸ばしている音も発音数となるため、最大発音数が足りないキーボードを購入してしまうと、音切れが起きてしまいます。
童謡などの弾き歌い程度なら64音あれば十分です。
置き場
置き場については、各家庭のスペースに寄るので、それぞれの鍵盤数の全長を比較してね
上記でご紹介のように、ヤマハの場合88鍵、76鍵、61鍵の順に、全長が約130cm、約120cm、約100cm程度となるので、61鍵を超えるとどこかに出し入れするには大きすぎるサイズになります。
スタンド等を用い、常設するスペースがあるならば76鍵以上、常設スペースがない場合は61鍵以下を検討するのが良いでしょう。
予算
キーボード単体での価格を比較した際、ヤマハの場合は、88鍵が6万円前後、76鍵が3万円前後、61鍵が2万円前後になります。附属品については、最低限必要なスタンドや椅子、ヘッドホンのみで1万円は超えます。
キーボード単体での価格を比較すると、88鍵が76鍵の倍程の値段がします。また、88鍵の場合、附属品も高くなります。
どちか一方に絞るならば、機能的な差もそれほど無いので、様々なジャンルの曲を弾きたい人や発表会等での伴奏を目指したい方以外は76鍵で十分かと思います。
また、上でご紹介したように簡単な弾き歌いならば、61鍵でも十分こと足ります。
私の場合、予算は附属品込みで5万円以内を考えていましたので、コスパの良い76鍵を購入しました。
私が検討した電子キーボードは、ヤマハでかなり人気の高い以下の3点でした。
上から順に、88鍵、76鍵、61鍵です。アマゾン等の商品レビューも参考になるので、併せてご確認下さい。
キーボードスタンド
61鍵より鍵盤数が増えると、結構な長さ・重量になるので、毎回出し入れするような簡易的なサイズ・重量ではありません。
61鍵より鍵盤数が増える場合は、キーボードスタンドを購入することをお勧めするよ
ヤマハ88鍵(P-125)の純正スタンド
電子キーボードとは言え、88鍵ともなると長さと重量があるため、スタンドもしっかりとしたものになります。
※以下の商品は、ヤマハの88鍵のキーボード(機種:P-125)の純正のスタンドになります。
参考資料:ヤマハ キーボードスタンド L-125適応機種
ヤマハ76鍵(NP-32)、61鍵(NP-12)の純正スタンド
足が4本に分かれているタイプもあるのですが、こちらのスタンドは足が2個1で繋がっているので安定感があります。小さな子供がいる家庭だと4本タイプよりこちらの方が安定していて倒される心配もないです。
また、キーボードにネジで固定できるのでガタつきもありません。
※こちらは、ヤマハの76鍵のキーボード(機種:NP-32)、61鍵(機種:NP-12)のキーボードに対応したスタンドになりますのでご注意下さい。
参考資料:ヤマハ キーボードスタンド L-2C適応機種
ヘッドホン
マンション住まいの人や子供が寝た時間に練習する人にはヘッドホンが欠かせないよ
こちらはヤマハのヘッドホンですが、安価でありながら音質もヘッドホンなしの場合と遜色なく、音漏れもしないのでお勧めします。
また、電子キーボードとヘッドホンを繋ぐコードが両耳ではなく、片耳のみから出ているため、コードが邪魔になりません。
ペダル
現場で本物のピアノを弾くことを想定すると、最低限ダンパーペダルくらいは持っていた方が良いよ
こちらは、ヤマハの88鍵の電子キーボード(機種:P-125)の純正のフットペダルになります。本格的に難易度の高い曲にもチャレンジしたい方にはお勧めです。
しかし、保育の現場を想定するならば、1番右のダンパーペダル以外はあまり使用することもないので、以下掲載のフッドペダルでも十分かと思います。
こちらのフッドペダルは、ハーフペダル機能に対応しているフッドペダルになります。
基本的にピアノのダンパーペダルのように音を響かせる効果があるのですが、ハーフペダル機能とは、ペダルを踏み込む度合いによって、響きの長さをコントロールする機能であり、こちらのフッドペダルは対応機種に接続することでハーフペダルの機能を発揮します。
上記でご紹介した、ヤマハの88鍵(P-125)、76鍵(NP-32)、61鍵(NP-12)共にこちらのハーフペダル対応機種になります。
せっかく検討するならば、ハーフペダルの機能も備えたこちらのペダルがお勧めです。
椅子
椅子は高ささえ合えば、なんでも良いよ
純正のもので揃えたい方はこちらがお勧めです。
見た目も座り心地も良いのでしょうが、値段は結構します。
ちなみに私は、別メーカーの椅子を購入しました。座り心地も悪くなく、高さ調節もできるので下記掲載のこの椅子で十分でした。
ただし、88鍵購入の場合は、スタンドがしっかりとした見た目なので、こちらの椅子はデザイン的に合わないかもしれません。
楽譜
楽譜は楽しく弾けそうなものを選ばないと、初心者は続かないよ
保育士としてピアノ伴奏をするならば、「バイエルを弾ける程度に」とはよく耳にするので、バイエルから始めようかとも考えました。
ピアノ演奏の技術を高めることは勿論重要ですが、一方で実際の保育の現場では、伴奏だけでなく、弾き歌いの技術が求められます。
また、楽しく弾かなければ長続きしないだろうと思った私は、まずは子どもと一緒に弾き歌いできるような楽譜を探そうと思い、様々な童謡などが掲載されたこちらの楽譜を選びました。
音符にカタカナでフリガナが付けられていたり、弾き始めの指の位置が分かるように鍵盤図が描かれていたりし、初心者にも取っ掛かり易い上、4月から3月までの四季折々の名曲が掲載されており、楽しく弾き歌うことができる楽譜であると感じました。
折り畳み式の電子ピアノ
最近は、収納や持ち運びに便利な、折り畳み式の電子ピアノが流行っているよ
最近は、場所を取らず、持ち運びができる、折り畳み式の電子ピアノを購入する人も増えています。
折り畳み式の電子ピアノの鍵盤数は、主に88鍵、61鍵、49鍵があります。
こちらは、楽天やAmazonで売れている88鍵の折り畳み式の電子ピアノです。
折り畳み式なら、88鍵の電子ピアノでも全長が63センチ、重量も4キロほどの軽量です。
価格も2万円ほどで購入でき、機能も満載でコスパは良いです。
オンラインのピアノ教室の受講
自宅でレッスンを受けられるオンラインのピアノ教室があるよ
最近知ったのですが、オンラインのピアノ教室があるそうです。
通常のピアノ教室の受講料は、月に4回通う場合、1万円以上の月謝になることも多く、後方から見られる緊張感や先生と馬が合うか等が気になり、受講を躊躇ってしまう人も多いかもしれません。
国内最大級のオンラインピアノ教室であるオルコネは、入会金や登録料が無料でマンツーマンで自分に合った講師のレッスンがいつでもどこでもオンラインで受講することができます。
オルコネに登録されている講師陣は、人気グループのツアーやレコーディングをサポートしている現役プロを始め、現役音大生も登録されています。
以下リンクから詳細を確認できますが、受講を検討してみる価値がありそうです。
まとめ
保育士資格を取得した後、最初に考えたことについてご紹介しました。
ピアノが弾けなくても採用を行っている園は多いですが、実際に保育の現場で働くことを想定するとやはりピアノは弾けるに越したことはありません。
上記の電子キーボードの選び方を参考に、自分の使用用途に合った物を検討されることをお勧めします。
※科目別の勉強方法については、メニューボタン、またはサイドバーボタンよりご選択下さい。