まずはこれをチェック
前回投稿の造形対策同様に、言語についても対策を行う前にまずはこちらをチェックします。
参考資料:令和4年 実技試験概要
各受験分野に分けて、当日の持ち物についての記載がされています。
当日までに準備する物
台本
令和3年 実技試験概要に記載の通り、試験当日の台本や道具の使用は禁止ですので、試験開始までの時間、見直す程度で使用します。
イヤホン
試験当日までに自分の声を録音または、動画で撮影し、当日に電車の中や試験会場で確認するためにイヤホンを持参すると便利です。
人によっては、造形が終了し、言語の開始時間まで何時間も時間が空きます。
ほとんどの人がイヤホンを持参していました。
モバイルバッテリー
スマホで動画を確認すると、当然バッテリーも早く消費してしまうため、モバイルバッテリーを持参した方が安心です。
ハンカチ
試験開始までの時間、思いのほか緊張するのでハンカチ等を握っていると意外と落ち着きます。
服装はどうすれば良いか?

服装については、スーツ、オフィスカジュアル、きれいめカジュアル…、私もかなり迷いました。
当日ですが、スーツの方は男女共にほとんど居ませんでした。
令和3年 実技試験の概要にこのような記載があります。
求められる力:保育士として必要な基本的な声の出し方、表現上の技術、幼児に対する話し方ができること。
いかに保育士として相応しいかを見られていることが分かります。
ある程度清潔感があれば、服装についての配点は無いとは信じたいのですが、人は見た目が9割です。
いかに保育士として相応しく見られるか、服装次第で保育士らしく見てもらうことは可能かと思います。
「保育士らしさ」とは何かを考えた際に、服装で言うと、柔らかい優しい雰囲気の色がそう見えるのかなと感じました。
とは言え難しいですが、試験であることは意識する必要があります。
そこで私は、色は柔らかく、キッチリ感は少し残せるような服装にしました。
私の服装ですが、下はユニクロのスマートアンクルパンツのピンクを購入しました。
スマートアンクルパンツ(2WAYストレッチ・丈標準64~66cm) セットアップ可能
上は白を基調としたきれいめの半袖シャツです。
スカートについては、減点とはならないかもしれないですが、スカートを履いている保育士を私は見たことがありません。
動きにくさも考えられるのでスカートは避けた方が無難だと感じます。
ちなみにエプロンは着ける必要は無いです。
余計な物と見なされ、不正行為と疑われては大変です。
私はエプロンを着けている人を一人も見ませんでしたので避けて下さい。
実技試験の言語対策には何が必要?

対策本
言語の分野についてもこちらの参考書が役立ちました。
私はどちらも購入しました。
こちらの対策本では台本の例文が掲載されており、実際の絵本をこんな感じでアレンジすれば良いんだなと言うことが分かります。
そのままの文章を自分の台本とすることは、配点に影響が出るかは分かりませんが、あまり印象は良くないかもしれません。
しかし、例文なしではどの部分をどの程度アレンジすれば良いか分からないので、参考にされることをお勧めします。
イヤホン
言語の対策で自分が素話を行っている声を録音したり、姿を動画撮影し確認することで、客観的に自分を評価することは不可欠です。
イヤホンを使用すると、試験までに通勤電車での暗記や確認に用いたり、試験当日の電車や試験会場で聞き流しを行うことができます。
しかしながら、イヤホンにコードがあると、いちいち絡まるのが煩わしいので、私はワイヤレスのイヤホンを使用しました。
私の場合、保育士試験のために購入した訳ではなく、元から持っていました。
ワイヤレスだとかなり便利なのですが、まあまあ値段もするので余裕のある方以外は、わざわざ購入する必要は無いと思いますのでご参考までに。
絵本
令和3年 実技試験の概要にこのような記載があります。
「一般的なあらすじを通して、3歳の子どもがお話の世界を楽しめるように、3分にまとめてください。」
「一般的なあらすじを通して」です。
絵本ですが、やはり原作に近い物語を読んでみるのが一番良いのではないかと感じます。
とは言え、4冊も買うと予算がかさんでしまうため、上記の対策本を読んだ上で、どれか1冊に絞ることをお勧めします。
ももたろう
ももたろうについては、場面展開が沢山あります。
登場人物も非常に多いので声の使い分けを行ったり、赤ちゃんの泣き声や動物たちの鳴き声等の擬声語を入れての表現ができます。
それ故、難易度が少し高いように感じますが、しっかりと練習の成果を発揮できた際は余裕を持って合格できるのではと感じます。
3びきのこぶた
「3びきのこぶた」ですが、絵本によっては、兄さんぶた2匹は食べられ、おおかみは最後、鍋で煮られて死んでしまうような内容の絵本があります。
原作に近いかもしれないですが、試験の概要にあるように「3歳の子ども」に読み聞かせることを想定するので、死んでしまうは避けた方が良いでしょう。
そこで、下掲載の絵本が「一般的」と言えるかと思います。
「3びきのこぶた」は、声のトーンや声量も変化の付けやすい物語です。
こぶたとオオカミの繰り返しのやり取りが単調にならないような工夫があれば尚良いです。
おおきなかぶ
「おおきなかぶ」については、私は下掲載の絵本を購入しました。
おおきなかぶについては、誰かを呼び出しては、「うんとこしょ、どっこいしょ」の繰り返しなので、一見覚えやすそうに思えるかもしれません。
しかし、実際に発声してみると、途中で犬まで呼んだのか、猫まで呼んだのか分からなくなったりします。
実際、私も試験1週間前にして、ネズミを飛ばしたり、猫が2回登場したり、ミスをしまくりでした。
また、4つの絵本の中で1番繰り返しの多い物語なので単調にならないような工夫が必要かと思います。
実際、我が子もアレンジ無しだと直ぐに飽きて絵本から目を背けていました。
ただし、原作をゆっくり読んでも3分には達しないので色々アレンジを加え、盛り付けやすい物語かもしれません。
3びきのやぎのがらがらどん
個人的にあまり馴染みのなかった絵本なので検討はしませんでした。
ただし、同じように思う人は多く、ライバルは少ない絵本ではあるのかもしれません。
しかし、そう言った視点で物語を選択する必要はなく、当然、絵本の選択自体が合否に関わる訳ではないので、自分に馴染みが深く、上手く表現できる物語を選択するのが1番良いのではないかと感じます。
「三びきのやぎのがらがらどん」は実際に読んでみると、3びきのこぶたと並び、結末が面白い絵本だと感じました。
まとめ
言語に関する技術、選択する人が多い科目なだけあり、試験の概要を読み解いた上で最低限必要な準備は行いたいものです。
※造形対策についても掲載中です。