まずはこれをチェック
実技試験の対策を行う前に当然のことかもしれませんが、まずはこちらをチェックします。各受験分野に分けて、当日の持ち物についての記載がされています。
参考資料:令和4年 実技試験概要
当日までに準備する物

鉛筆またはシャープペンシル(HB~2B)
造形で下書きしている暇はないので、名前等を書くときのみに使用します。
HB~2Bであれば鉛筆でもシャープペンシルでもどちらでも問題ありません。
色鉛筆(12~24色)
色鉛筆と書かれているのでクレヨン・パス・マーカーペン等は使用不可です。
色鉛筆については、特に当日に本数のチェックはありませんでした。
12~24色程度と書かれているのでこれくらいの本数を目安に準備するのが良いでしょう。
少な過ぎる色で着色するのも配点に影響が出ると思いますが、あまり沢山の色鉛筆を持ち過ぎても使いたい色を探すのに苦労すると思います。
そこで、私のお勧めはこちらになります。
〈オススメ〉
・背景に使用したり、縁取りに使用する色鉛筆は直ぐに先が丸くなってしまうので同じ色を2本ずつ準備する。
・色鉛筆1本の両サイドを削り、1本で2回分の尖った芯を使用する。
摩擦等で消える色鉛筆も使用不可と書かれているのですが、摩擦で消える等、特に書いていないような普通の色鉛筆でも色によっては消しゴムで消えます。
消しゴム
消しゴムで消している暇はありませんが、万が一の時には消しゴムを持参すれば消える色もあります。
色鉛筆ケース
色鉛筆ケースについては、お勧めはこちらになります。
〈オススメ〉
・縦型タイプのペンケースを使用する。
・平置きでがま口タイプのペンケースを使用する。
また、柄物でない白いハンカチ等の上に平置きで色鉛筆を並べることも可能です。
携帯用鉛筆削り
試験中に鉛筆削りを使用することも可能ですが、使用している時間が勿体ないので、なるべく上記のようによく使用する色は同じ色を2本準備する等の対策をとることをお勧めします。
また、注意書きに「試験時間中に使用する場合は、試験監督員の了解を得てから使用してください。」と記載があります。
これについは、試験開始前に試験監督が鉛筆削りを使用する人は居るかどうか質問をしてくれるので、その際に挙手をし、さっと確認してもらえば使用可能となります。
腕時計
造形は時間との勝負なので使い慣れた腕時計を持参することをお勧めします。
置時計や計算機、スマホやアップルウォッチ等の電話機能が付いている時計も使用不可です。
また、腕時計に限らず、「人物の形をしたイラスト入りのもの」は使用不可とされています。
実技試験の造形対策には何が必要?

対策本
実技試験の概要を知るにはこちらの参考書が役立ちました。
それぞれのテキストに特徴があるので、私はどちらも購入しました。
解答用紙
実技試験概要にこのような記載があります。
「 解答用紙の大きさはA4判とします。絵を描く枠の大きさは縦横19cmとします。」
また、解答用紙の紙の種類ですが、ブログ等にケント紙と書いている方が多く、私もこちらのケント紙を購入し、練習しました。
本番ですが、ケント紙はケント紙なのかもしれないですが、上記のケント紙ではありませんでした。
当日の解答用紙は、非常に色鉛筆が滑りやすく、力を入れないと色が付きにくく、それ故、色ムラが起きやすいような紙でした。
調べてみると、ケント紙にもいくつか種類があるようです。
当日の解答用紙は、見るからに高級そうな紙であり、滑りやすく高平滑な紙だったので、あくまで私の予想に過ぎませんが候補を挙げさせていただきます。
実技試験のみ残している方などは、色んな紙を試してみるのも良いと思います。
しかし、筆記試験合格後に対策をされる方は最長でも2ヶ月半しか対策期間がありませんので、色んな紙を試す時間とお金が少し勿体ないような気もします。
実技試験の概要にもこのような記載があります。
当日示される問題文で設定された一場面を、条件を満たして表現すること。
「条件を満たして表現すること」です。
試験を終えて見てですが、正直色塗りは多少雑だったとしても条件さえ満たせば合格できるのかなと感じました。
上記、試験当日の解答用紙についての情報さえ事前に知っていれば、慌てずに試験に挑めるのではないかと感じます。
色鉛筆
次に、色鉛筆です。
色鉛筆も様々な物が販売されており、値段の高い色鉛筆と安い色鉛筆の違いは、個人的には「塗り易さ」や「発色」の違いだと思っています。
「塗り易さ」については時間内に素早く色塗りを行う上で確かに重要ですが、「発色」については特に問題文の「条件」には記載がありません。
個人的に、「塗り易い」イコール「芯が柔らかい」あるいは、「色ムラが起きにくい」ことなのかなと考えています。
安い色鉛筆でも「芯の柔らかい」色鉛筆はあります。
そして、「色ムラが起きにくい」色鉛筆ですが、グーグル検索で合格者の作品を見て見ると、正直作品によってはかなり色ムラが発生していると感じました。
高得点を取れなくても合格すれば良いので、私は安い色鉛筆で良いと感じました。
市販の色鉛筆で安い色鉛筆を色々試したところ、こちらの色鉛筆が「芯が柔らかく」描きやすい色鉛筆でした。
24色揃っていて他の色鉛筆と比べても描きやすい割に安いです。
ちなみに36色についても販売されています。
色鉛筆選びにお金や時間をかけるくらいなら、時間内に条件を満たして絵を描き上げることに時間を使った方がよっぽど良いです。
コスパを重視するならば、色鉛筆はトンボ色鉛筆一択だと感じます。
このように通常の色塗りについてはトンボ色鉛筆で良いのですが、背景や広い面積を塗る際には別の色鉛筆をお勧めします。
背景等、同じ色で広い面積を塗る際は、色鉛筆を斜めに倒して色を塗ることで、解答用紙との接地面積が増えます。
よって、色鉛筆も芯が太い物を使用することで解答用紙との接地面積が増えるため、全体を早く塗り上げることができます。
あくまで「発色」や「色ムラ」等の出来栄えの問題ではなく、芯が太い故に早く色を塗れる色鉛筆と言うことで背景色等数本はこちらの色鉛筆を使用しました。
造形は時間との勝負なので、最後の背景を塗る際に時間が足りなくなってくるからです。
こちらですが、単色での販売を探したのですが、見つからなかったので最低本数が36本となっています。
私の場合、文房具店で単色で何本か購入したのですが、纏め買いすると高くなってなってしまうのでお近くに文房具店がある場合は単色で背景色等の色のみ購入することをお勧めします。
色鉛筆ケース
私が使用したペンケースはこちらです。
なるべく狭い面積で沢山の色鉛筆を収納することができ、がま口タイプなのでより多くの色を見渡すことができます。
縦型タイプのペンケースについては、大容量のペンケースでも最大容量が少なく、色鉛筆24本を余裕を持って収納できるペンケースは私が探した限りでは見つかりませんでした。
縦型タイプを使用するならば、よく使う色は収納せず、机の上に置いたままにしておくのが良いかと思います。
携帯用鉛筆削り
造形の対策をしていると、色鉛筆を何度も削ることになります。
当然、削りカスも大量に出るので、削りカスをゴミ箱へ捨てる回数をなるべく減らせるような鉛筆削りが理想です。
よって、携帯用でありながら沢山の削りカスを貯められる鉛筆削りが良いと感じました。
そこで、こちらがお勧めです。
この他に4~5段階で削り方を調節できる鉛筆削りも検討しました。
しかし、結局削りカスを沢山貯めることができず、捨てる手間が大きくなり、使用を辞めました。
色鉛筆キャップ
私が挙げさせてもらった一通りのお題を描く練習をすると、色鉛筆は必ず短くなります。私の場合、24色のトンボ色鉛筆を2回購入しました。
短くなると持ちにくくなる色鉛筆ですが、こちらの色鉛筆のキャップを使用すると色鉛筆の長さに応じて持ちやすい長さに調整することが可能になります。
キャップを何本でも重ねられるので色鉛筆が短くなっても最後まで使用することができます。
また、色鉛筆を会場まで持ち運ぶ際、色鉛筆の先が折れるのを防止できます。
参考にするイラスト集
造形対策で欠かせないのがイラスト集です。
なぜなら、過去問を見るだけでも「ふれあい動物園」や「季節の野菜や花」等、人以外のイラストを描くことが求められることもあるからです。
イラスト集については本屋にて非常に沢山のイラスト集を検討しました。
その中で、特にイラストが多くカラーで描きやすい素材が沢山あると私が感じた、こちらのイラスト集がお勧めです。
参考にする絵本
上記で対策本をご紹介しましたが、それ以外に保育園を題材にした絵本を参考にしました。
私の場合、元々持っていた絵本がありました。
子どもを一時保育に預ける前に「保育園」と言う場所がどのような場所かを分かってもらうために我が子に読み聞かせようと思っていたからです。
幼稚園と比べて保育園を題材とした絵本はそんなに沢山出ておらず、「ほいくえんのいちにち」というこちらの下掲載の絵本は、園児の朝から晩までの1日の流れが描かれているのでイメージが膨らみ、参考になります。
また、0~1歳児クラスの絵が掲載されている絵本も保育園を題材にした絵本ならではなのではないかと思います。
同年代の園児の様子を描くなら幼稚園を題材とした絵本でも良いと思います。
こちらの下に掲載の「ことりようちえんのいちねんかん」という絵本ですが、通園時に園児が泣きながら保護者と離れる場面、保護者に見送られた園児が他の園児に手を引かれる場面、園バスの乗り降りの様子、プール遊びや運動会、ふれあい動物園、お遊戯会、芋ほり、雪遊び、お弁当を食べている様子、お絵描きの様子、年長さんとの関わりの場面等、園内での様々な活動の絵が掲載されています。
お題予想にも対応した絵が多数掲載されているので参考にされることをお勧めします。
その他に、私は我が家には無いですが、幼稚園を題材とした絵本として、下記掲載の絵本があります。
まとめ
実技試験の造形という分野ですが、試験の概要を読み解くと、自然と試験対策で準備する物が決まります。
合格者の体験談を踏まえた準備をすると、当日焦ることなく試験に挑めるのではないかと感じます。
今後、試験対策や実際に練習で描いた絵についても掲載予定なので必要に応じて下記関連記事をご参考下さい。
※言語対策についても掲載中です。