筆記試験前の悲劇
個人的な話になりますが、筆記試験1ヶ月前に悲劇が起こりました。
以前、転勤族だとお伝えしましたが、なんと、育休中にコロナ渦で2度目の転勤が確定しました。
私の場合、2021年(令和3年)前期試験を受験したため、試験日は4月17、18日だったのですが、試験1ヶ月前の3月上旬に夫の会社の都合で5月1日からの転勤が決まりました。
なんと、試験の2週間後に引越しをすることが決まりました。
ただでさえ、試験対策のラストスパートで大変な時期に、家事・育児をしながら荷物を纏めなければなりません。
それだけでは済まず、不動産屋と連絡を取りながら引越し先を探し、引越しに伴う各種手続き等を試験勉強をしながら行わなければなりません。
転勤族に頼れる人など居ません。自分たちの親は遠方に住んでおり、コロナの影響で一時保育についてもいつ再開するか分からない状況だったため、勉強時間も引っ越しの準備も確保できない状態でした。
当時は、絶望的な気持ちでした。
引越し後についても、やることが盛沢山で実技試験の勉強などしている暇などないだろうと思った私は受験を諦めようかと悩みました。
しかし、ここまで必死に勉強しました。そして、合格教科は3年は持ち越せます。
一発合格できなくても、何科目かだけでも合格できたら秋の勉強は楽になると思い、一先ずは筆記試験だけでも頑張って受験することにしました。
試験当日までは何が起きるか分からないため、余裕をもって勉強スケジュールを立てることをお勧めするよ
助けられた一時保育
このコロナ渦で子供を保育園に預けるのもどうかと迷ったのですが、結局は公園行くのも保育園にいくのも感染するリスクは変わらないだろうと思い、一時保育を利用することに決めました。
ただ、私の住んでいた地域では3月の中旬まで新型コロナの影響により一時保育が閉鎖していました。
預けることができたのは3月下旬から4月の試験までの3週間で、週に2~3回程度、午後までの3時間のみ預け、無事に勉強時間を確保することができました。
これにより、預かりの日は、子どものご飯のメニューを1食分考えなくて済みました。
また、1日当たり3時間預かってもらうだけで、例えその時間を必死に勉強していたとしても精神的にリフレッシュすることができました。
私の場合は、育児をしているより勉強している方がずっと楽でした。
ちなみに、この一時保育という制度は、パート等の就労、保護者の傷病や育児不安、資格試験の勉強、リフレッシュ等の理由で預かりを行っている園が多いです。
受験申請書提出後の住所変更について
さて、無事に勉強時間を確保することができ、筆記試験が終了しました。
翌日の各社通信教育の解答速報で筆記試験は全科目合格していることが分かりました。
私は試験終了後、引越しをした後に速やかに事務センターへ住所の変更届を提出しました。
ここで、「令和3年保育士試験 受験申請の手引き(前期用)」 の「9.令和3年受験申請書〔前期用〕提出後の氏名・住所変更手続きについて」にて、下記のような記載がありました(一部抜粋)。
(1)令和3年受験申請書〔前期用〕提出後、氏名・住所に変更があった場合は、同封の「氏名・住所変更届」を保育士試験事務センター宛に速やかに送付して下さい。
▷住所が変更となる場合は、郵便局に転居届を提出して下さい。
(2)提出した変更届の内容が各通知に反映されるのは、下記の到着日までとなります。
①筆記試験受験票に反映させる場合・・・3月8日(月)着
②筆記試験結果通知書/実技試験受験票に反映させる場合・・・5月12日(水)
③合格通知書/一部科目合格通知書/実技試験結果通知書に反映させる場合・・・7月15日(木)着
ちなみに氏名変更の場合は、旧姓と現姓の両方が記載されている戸籍抄本等の原本が必要なようです。
実技試験は引越し先で受験することは可能か
「令和3年保育士試験 受験申請の手引き(前期用)」の「3.質問する Q&A」にこのような記載がありました。
Q. 受験申請地は、現在住んでいる都道府県でなければならないか
A. どの都道府県でも受験できます。また、前回とは別の都道府県を選ぶことも可能です。
Q. 実技試験は、筆記試験と違う都道府県で受験できるか。
A. できません。筆記試験と同一の都道府県で受験していただきます。
注意が必要なのは、実技試験は筆記試験と異なる受験地で受験することができません。
筆記試験後、実技試験前に引越しをした場合は、実技試験は筆記試験の受験地まで受験しに行かなければならないよ
私の場合、引っ越し後の住まいから引越し前の受験地までは、飛行機でしか向かえないような距離だったため、引越し先で秋に実技試験を受験すべきか悩みました。
理由は二つあります。
一つ目は、受験地での前泊を含めると丸2日間も夫に小さな子供を任せないといけなかったためです。
二つ目は、引越し前の受験地までの往復の交通費と宿泊費を考えた場合、金銭面で考えると、秋に引越し先で受験料を支払い、実技試験のみ受験した方が大幅に節約できたためです。
実技試験の受験を迷った結果
実技試験の合格率は70~80%と言われていますが、20~30%の人は落ちるということなので油断はできません。
真面目な性格の私は、時間があれば秋までずっと試験対策をしてしまうだろうと思い、さっさと勉強を済ませたかったため、往復の飛行機代と前泊費用を出費し、実技試験を元の居住地の自治体まで受けに行くことにしました。
実技試験は日曜日なので、当然一時保育は開いておらず、子どもは夫にお願いすることにしました。
そして、家族の協力があり、無事に試験を終えることができました。
子どもが居る人は、夫や親の協力、一時保育の利用等は必須になるよ