準備する物
絵を描く前に準備する物について、こちらのリンクをご参照下さい。
画用紙についてや色鉛筆の選び方について記載しています。
お題
今回は「0歳児クラスの様子」です。
過去問を見て見ると、園児の年齢については4,5歳児が頻出であり、平成30年前期で「1歳児のお誕生日会を5歳児がお祝いする」との出題があります。
また、令和2年前期の過去問で2歳児が初めて出題されています。
よって、何らかのお題で「0歳児クラス」が条件に加えられる可能性はあります。
0歳児クラスと言うと、以前にも下記参考資料でお伝えしたように生後数ヶ月~1歳11ヶ月の園児が在籍することになります。
生後数ヶ月と言うと、預けることが可能になる月齢は園によって様々で、早い月齢だと産休明けの生後2ヶ月頃から預けが可能になる園もあります。
一方、1歳11ヶ月と言うと、身長差に加え、走ったりジャンプできる園児も多く、かなり発育に差があります。
よって、0歳児クラスでの出題があるとすれば、「ハイハイをしたり、お座り、アンヨの練習をしている」と言うような条件が課せられる可能性があり、今回1歳未満クラスの園児を想定しました。
今回も過去問で頻出の保育士1名、0歳児クラスの園児3名の設定にしました。
1歳児クラス以上の年齢に応じた園児の身長については、こちらのリンクを参考にしていただくことをお勧めします。
0歳児クラスでは、まだ座ったり立つことができない園児も居るため上記参考資料の身長区分からは外しました。
参考資料
こちらの対策本やイラスト集を参考に絵を描きました。
様々な身体の動きについてはこちらの対策本がとても参考になります。
アイテムの練習についてはこちらのイラスト集が参考になります。
また、こちらの絵本に「赤ちゃんたちの部屋」と言う表現で、様々な動きをする0歳児クラスの様子が描かれており、とても参考になります。
所要時間
過去のブログで大まかな時間配分についてご紹介しました。
今回、この絵を描くのにかかった時間をご紹介します。
下描き:10分44秒
縁取り:12分51秒
色塗り:15分07秒
背景:6分18秒
0歳児クラスと言う描きなれないお題を描いたのですが、上記の絵本を毎日子供に読み聞かせていたため「赤ちゃんたちの部屋」の光景も覚えており、記憶を参考に描きました。
そのため、何とか下描きは11分以内で書き終えることができました。
縁取りは、鈴のおもちゃやそれを持つ手の動き、アンヨの練習をする園児が保育士の指を握る様子等を描いたため、13分近くかかりましたが色塗りは15分で終えることができました。
背景は6分残すことができ、おもちゃ箱やおもちゃを描くことができました。
作品
今回「0歳児クラスの様子」と言うお題で、私が描いた作品をご紹介します。
0歳児クラス園児が活動する様子を描きました。枠内手前に転がったボールをはいはいで追いかける女の子の園児の姿があり、後方には両手に鈴を持ち、バンザイしながら鈴を鳴らす男の子の園児がいます。その横で女性の保育士の手を握りアンヨの練習をする男の子の園児がいます。保育士は園児の後ろからアンヨのサポートを行っています。部屋の片隅には、おもちゃ箱が置かれています。
自己評価
以前のブログで何に気を付けて描けば良いかをご紹介しました。
絵を描く際に気を付けること10ヶ条
年齢に応じた身体の大きさを描く
様々な身体の動きを描く
保育士の目線は園児の方へ
様々なアイテムを描けるようにする
構図は人物の重なりを少なく
年齢に応じた動作を取り入れる
表情は生き生きと
遠近法に気を付ける
色塗りにバリエーションがあるか
塗り残しが無いか
上記の10ヶ条を元に一つ一つ確認します。
年齢に応じた身体の大きさを描く
今回、私は保育士1名と0歳クラスの園児3名を想定しました。
0歳児クラスの場合、上記でお伝えしたように生後数ヶ月~1歳11ヶ月までの園児となります。
1歳以上の園児の場合、歩ける園児が多いですが、1歳未満の園児の場合はほとんどの園児が一人で歩くことはできません。
このように、0歳児クラスの場合、月齢による発達差が非常に大きいクラスになるため、0歳児クラスでの出題がある場合、「アンヨの練習をしている」や「はいはいの練習をしている」等の条件が課される可能性が高いかもしれません。
そこで、筆記試験の「子どもの保健」の内容を思い出していただき、各発達段階で90%が可能になる月齢を知っていればその月齢に応じた身体の大きさを描くことができます。
ひとり座り:9~10ヶ月
はいはい:9~10ヶ月
つかまり立ち:11~12ヶ月
では、再び下記参考資料を元に各月齢での男女の平均身長を算出します。
参考資料:幼児身体発育曲線(平成22年調査)
参考資料:乳幼児(0〜6歳)の成長曲線(男児)
9~10ヶ月:71.4センチ
11~12ヶ月:73.7センチ
よって、一人座りやはいはい、つかまり立ちの練習をしている園児を描く場合、保育士の股下くらいの身長で表現する必要があります。
そう考えると、アンヨの練習をしている園児は少し背が高いです。
また、後ろの座っている園児は遠近法を用いると少し小さく表現したいのですが、大きくなってしまいました。
1歳児クラス以上の年齢に応じた身体の大きさについては上記の「お題」で示した通り、参考資料をご確認いただくことをお勧めします。
様々な身体の動きを描く
はいはいしている園児、アンヨの練習をしている園児、お座りをしている園児がいるので、さまざまな動きが描けています。
保育士については、アンヨの園児と重なっているとは言え、足が描けていないのが反省点です。
また、鈴を持つ手や保育士の指を握る園児の手をいきなり描こうと思うと結構時間がかかります。
対策本に手の握り方の描き方等も掲載されているので練習されることをお勧めします。
保育士の目線は園児の方へ
保育士はアンヨの園児の方を見ていますが、0歳児クラスなので全員の様子が分かるように1番後ろに配置する方が良いです。
様々なアイテムを描けるようにする
ボールや鈴、積み木等のおもちゃの絵が描けています。
赤ちゃんたちが使うおもちゃについては、上記絵本やイラスト集を参考にしていただくことをお勧めします。
構図は人物の重なりを少なく
人物の重なりは少ないですが、保育士の足が消えてしまっているので、園児と重なっていない部分は描くようにしなければ不自然になります。
また、保育士は全体を見渡せるように1番後ろに描いた方が良いです。
年齢に応じた動作を取り入れる
発達段階が指定された場合、月齢に応じた動作を取り入れる必要があります。
今回は、 1歳弱の園児を想定し、はいはいしている園児、アンヨの練習をしている園児、お座りをしている園児 を描きました。
表情は生き生きと
アンヨの園児の必死に歩こうとする表情、鈴を鳴らす園児の楽しそうな表情、ボールに狙いを定め追いかける園児の表情が描けています。
表情については対策本を確認されることをお勧めします。
遠近法に気を付ける
後ろの園児をやや小さめに描ければベストです。
色塗りにバリエーションがあるか
背景含め、様々な色で着色できています。
塗り残しが無いか
塗り残しはないです。
まとめ
❍ 過去問題で1歳児クラス、2歳児クラスが出題されているので、今後何らかのお題で0歳児クラスが出題される可能性もある。
❍ 0歳児クラスで、一人座り、はいはい、つかまり立ちをしている様子を描く場合、月齢は1歳弱になるので身長は保育士の股下を目安に描くと良い。
❍ おもちゃを持つ指の動き、大人の指を握る手の様子は初めて描こうとすると時間がかかるため、予め対策本等で練習されることをお勧めする。
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