最初に
保育士が幼稚園教諭免許を取得する方法は2つあったね
1つ目は、期限付きの特例制度を利用する方法、もう1つは、教員資格認定試験を受験する方法だよ
期限付きの特例制度については、これから直ぐに保育士として就職できない人の中には、実務経験年数が足りず、条件を満たすことができない場合があります。
そこで今回は、あまり知られていない教員資格認定試験の過去問題について、保育士試験合格者が初見した感想についてご紹介します。
教員資格認定試験の過去問題
独立行政法人教職員支援機構のHPに5年分の過去問が掲載されています。
青字をクリックすると、該当ページにリンクします。
<令和5年度>
<令和4年度>
<令和3年度>
<令和2年度>
<平成31年度>
教員資格認定試験の過去問題を初見した感想
過去問題を初見した感想を各科目ごとに纏めたよ
「教科及び教職に関する科目(Ⅰ)」
「教科及び教職に関する科目(Ⅰ)」を初見した感想としては、保育士試験の教育原理や保育の心理学の試験範囲からの出題が多い印象を受けました。
そこで、実際に私も何も勉強しない状態で令和3年の過去問題を解いてみました。
その結果ですが、保育士試験終了後から暫く時間が経っていることもあり、思い出せないような内容が多々ありましたが、ギリギリ合格点に達していました。
しかし、自分の保育士試験受験当時の記憶でこの科目の問題を正解できたかどうかという視点で一つ一つの設問を見てみると、恐らく満点に近い点数が取れたのではないかと感じました。
他の受験年度の過去問題も目を通してみましたが、同様の印象でした。
主に保育士試験の教育原理や保育の心理学の内容をしっかりと勉強し理解できている人については、合格点は取れる科目だと感じたよ
「教科及び教職に関する科目(Ⅱ)」
次に、「教科及び教職に関する科目(Ⅱ)」です。
「教科及び教職に関する科目(Ⅰ)」と同様に、問題数が15問ありますが、幼稚園教育要領や幼稚園教育要領解説からの出題が、令和3年の場合は9問、令和2年の場合は7問、平成31年の場合は9問ありました。
このように、「教科及び教職に関する科目(Ⅱ)」の科目については、幼稚園教育要領や幼稚園教育要領解説からの出題が1番大きなウエイトを占めていることが判ります。
また、令和3年度、平成31年度については幼保認定こども園教育・保育要領からの出題が各1問ずつありました。
その他に、「幼稚園教育指導資料」、「幼児の思いをつなぐ指導計画の作成と保育の展開」、「幼児理解に基づいた評価」等の資料からの出題がありました。
さらに後半では、保育士試験の「保育実習理論」の出題範囲と思われるような出題が、毎年2~3問程度あります。
この科目については問題を解いてませんが、保育士試験のように突拍子もない資料からの出題は無さそうでした。
幼稚園教育要領やその解説、保育実習理論の内容や上記に挙げた資料等の範囲を学習していれば合格できるような印象を受けたよ
幼稚園教育の実践に関する科目
「教科及び教職に関する科目(Ⅰ)」と「教科及び教職に関する科目(Ⅱ)」がマークシート方式であるのに対して、「幼稚園教育の実践に関する科目」については論述式になります。
こちらの科目については、論述式と言うことで、解答が掲載されておらず採点基準が判りません。
対策をしなくても様々な角度から解答をすることはできそうですが、それが果たして採点基準を満たすかどうかは不明です。
3つの科目の中では1番対策をしにくい科目という印象だよ
どのような対策をすれば良いか?
幼稚園教員採用試験の対策講座についてはあるようですが、幼稚園教員資格認定試験の対策講座は、私が探した限りでは見つかりませんでした。
では、市販のテキストはどうでしょうか?
対策講座と同様に「教員採用試験」の対策本についてはいくつか出版されているようですが、特例制度の影響もあるのか、「教員資格認定試験」の市販の対策本についてはかなり少ない印象でした。
唯一、見つけたのがこちらの対策本です。内容は確認していません。
幼稚園教員資格認定試験の対策は、対策本もしくは、ネットに掲載の過去問題を中心に行うことになるね…
対策本がないのは確かに不安…。だけど、既に購入済の保育士試験の対策本や印刷済の幼稚園教育要領等の資料が再び役に立つかもしれないよ
実務経験の要件を満たした際、幼稚園教員資格認定試験を受験するメリット・デメリットとは?
幼稚園教員資格認定試験を受けるメリット・デメリットを纏めてみたよ
特例制度が延長されそうにない場合、関東近郊に住んでいる方は受験してみる価値はありそうです。
まとめ
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