まずはこれをチェック
実技試験の対策を行う前に当然のことかもしれませんが、まずはこちらをチェックします。各受験分野に分けて、当日の持ち物についての記載がされています。
参考資料:令和5年 実技試験概要
実技試験当日に必要な物は?
鉛筆またはシャープペンシル(HB~2B)
造形で下書きしている暇はないので、名前等を書くときのみに使用します。
当日は特に確認が入る訳ではありませんが、恐らく見易さの観点からHB~2Bと指定されています。
HB~2Bであれば鉛筆でもシャープペンシルでもどちらでも問題ありません。
色鉛筆(12~24色)
色鉛筆と書かれているのでクレヨン・パス・マーカーペン等は使用不可です。
色鉛筆については、特に当日に本数のチェックはありませんでした。
12~24色程度と書かれているのでこれくらいの本数を目安に準備するのが良いでしょう。
少な過ぎる色で着色するのも配点に影響が出ると思いますが、あまり沢山の色鉛筆を持ち過ぎても使いたい色を探すのに苦労すると思います。
また、摩擦等で消える色鉛筆は使用不可と書かれているのですが、特にそのようなことが書かれていない普通の色鉛筆でも色によっては消しゴムで消えます。
よく使用する色鉛筆は、1本の両サイドを削ると、1本で2回分の尖った芯を使用できるという裏技があるよ
さて、色鉛筆選びについてです。
値段の高い色鉛筆と安い色鉛筆の違いは、個人的には「塗り易さ」や「発色」の違いだと思っています。
「塗り易さ」については時間内に素早く色塗りを行う上で確かに重要ですが、「発色」については特に問題文の「条件」には記載がありません。
個人的に、「塗り易い」イコール「芯が柔らかい」ことだと感じています。
安い色鉛筆でも「芯の柔らかい」色鉛筆はあります。
市販の色鉛筆で様々なメーカーの色鉛筆を試してみたところ、こちらの色鉛筆が「芯が柔らかく」、描きやすい色鉛筆でした。
ちなみに36色についても販売されています。
コスパを重視するならば、色鉛筆はトンボ色鉛筆一択だと感じます。
ただし、背景や広い面積を塗る際には、より芯の太い、別の色鉛筆をお勧めします。
なぜなら、同じ色で広い面積を塗る際は、色鉛筆を斜めに倒して塗ることで、解答用紙との接地面積が増えるため、より芯の太い色鉛筆の場合、全体を早く塗り上げることができるためです。
あくまで「発色」等の出来栄えの問題ではなく、芯が太い故に早く色を塗れる色鉛筆と言うことで背景色等数本はこちらの色鉛筆をお勧めします。
こちらの色鉛筆ですが、纏め買いすると高くなってなってしまうため、近くに文房具店がある場合は単色で背景色等の数本のみ購入することをお勧めします。
消しゴム
絵を描いている際に消しゴムで消している暇はありませんが、万が一の時には消しゴムで消える色もあります。
色鉛筆ケース
色鉛筆ケースについては、縦型タイプのペンケースと平置きでがま口タイプのペンケースがあるよ
縦型タイプのペンケースについては、最大容量が少ない物が多く、余裕を持って色鉛筆24本を収納できるケースは私が探した限りでは見つかりませんでした。
そこで、私は24色全ての色鉛筆を収納でき、より多くの色を見渡すことのできる、こちらのがま口タイプのペンケースを使用しました。
また、柄物でない白いハンカチ等の上に平置きで色鉛筆を並べることも可能です。
携帯用鉛筆削り
試験会場に到着し、自席に着席した後は、色鉛筆の芯が折れていないかを1本1本、紙に試し描きすることで確認することをお勧めします。
鉛筆削りは、その際に使用します。
試験中は、鉛筆削りを使用することも可能ですが、使用している時間が勿体ないです。
よく使用する色は、予め、1本の両サイドを削っておくことも可能です。
ただし、試験中に何が起こるか分からないので、鉛筆削りは一応机の上に置いた方が良いです。
試験開始前に試験監督が鉛筆削りを使用する人は居るかを質問してくれるよ。その際、挙手をすればさっと確認してもらえるので、使用可能になるよ。
造形の対策をしていると、色鉛筆を何度も削ることになります。携帯用でありながら、なるべく沢山の削りカスを貯めることのできる、こちらの鉛筆削りがお勧めです。
この他に、4~5段階で削り方を調節できる鉛筆削り等もありますが、削りカスを沢山貯めることができず、捨てる手間が大きくなります。
腕時計
造形は時間との勝負なので使い慣れた腕時計を持参することをお勧めします。
置時計や計算機、スマホやアップルウォッチ等の電話機能が付いている時計も使用不可です。
また、腕時計に限らず、「人物の形をしたイラスト入りのもの」は使用不可とされています。
その他に造形対策で必要な物は?
対策本
実技試験の概要を知るにはこちらの参考書が役立ちました。
それぞれのテキストに特徴があるので、私はどちらも購入しました。
解答用紙
実技試験概要にこのような記載があります。
「 解答用紙の大きさはA4判とします。絵を描く枠の大きさは縦横19cmとします。」
解答用紙の紙の種類ですが、ケント紙が使用されているようです。
本番ですが、ケント紙はケント紙なのかもしれないですが、上記のケント紙ではありませんでした。
当日の解答用紙は、非常に色鉛筆が滑りやすく、力を入れないと色が付きにくいため、色ムラが起きやすいような紙でした。
解答用紙は高平滑で滑り易いよ。当日に慌てないようにね!
色鉛筆キャップ
短くなった色鉛筆を捨ててしまうのは少し勿体ないです。
こちらの色鉛筆キャップを使用すると、短くなった色鉛筆を持ちやすい長さに調整することが可能です。
また、試験当日に色鉛筆を持ち運ぶ際、先が折れるのを防ぐことができます。
また、色鉛筆を会場まで持ち運ぶ際、色鉛筆の先が折れるのを防止できます。
参考にするイラスト集
造形対策で欠かせないのがイラスト集です。
なぜなら、過去問題を見ると、「ふれあい動物園」や「季節の野菜や花」等、人以外のイラストを描くことが求められることもあるからです。
こちらのイラスト集は、イラストが多くカラーで描きやすい素材が沢山あります。
参考にする絵本
私は保育園を題材にした絵本を参考にしたよ
幼稚園と比べて保育園を題材とした絵本はそんなに沢山出ていません。
「ほいくえんのいちにち」というこちらの絵本は、園児の朝から晩までの1日の流れが描かれているのでイメージが膨らみ、参考になります。
こちらの絵本には、0~1歳児クラスの様子も掲載されています。
同年代の園児の様子を描くなら幼稚園を題材とした絵本でも良いと思います。
こちらの「ことりようちえんのいちねんかん」という絵本ですが、通園時に園児が泣きながら保護者と離れる場面、保護者に見送られた園児が他の園児に手を引かれる場面、園バスの乗り降りの様子、プール遊びや運動会、ふれあい動物園、お遊戯会、芋ほり、雪遊び、お弁当を食べている様子、お絵描きの様子、年長さんとの関わりの場面等、園内での様々な活動の絵が掲載されています。
まとめ
実技試験の造形という分野ですが、試験の概要を読み解くと、自然と試験対策で準備する物が決まります。
合格者の体験談を踏まえた準備をすると、当日焦ることなく試験に挑めるのではないかと感じます。
※言語対策についても掲載中です。
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