実技試験の造形対策でお題予想に沿って学習することの大切さ
実技試験の直前って何をして過ごせばいいんだ?
恐らく、ほとんどの人が何らかの形でお題予想を立て、それに沿って45分間という時間を測り、ひたすら枠内に絵を描き上げるという作業を繰り返していたのではないでしょうか?
過去問題やお題予想は確かに大切です。
本番さながらに様々な事例や条件が課せられる中で、それらを満たした絵を描き上げる練習をすることや45分間という短い時間内に自分がどの程度の絵なら描くことができるのかを知ることは非常に重要だからです。
しかしながら、どのようなお題が本番で出題されるか判りません。
誰かの予想したお題がそのまま出題される可能性もゼロでは無いですが、近年の造形での出題傾向を見ると様々な条件が事細かに指定されているため、練習した絵をそのまま本番に生かせる可能性は極めて低いでしょう。
では、直前対策としてどのような学習を行えば良いでしょうか?
実技試験の造形対策でお題予想より大切なこととは?
実技試験の1週間前、私はお題予想に沿った学習についてはほどほどにし、以下の2種類の学習を行ったよ
ネットに掲載されている作品を有効活用する
1つめは、過去問題に沿って描かれた合格者の作品、不合格者の作品、お題予想に沿って描かれた合否関係ない作品をネットで検索しまくったよ
試験1週間前という時期にこの作業を行った理由として、造形以外にも受験科目がある中で、1題45分の課題を試験直前にこなすことが時間的に勿体ないと感じたからです。
お題予想は事例や条件を設定すると無限に予想できますが、予想できるお題の全てを描こうと思うといくら時間があっても足りません。
試験1週間前なら尚更残された時間を有効活用したいので、ここからはお題予想で自分が書いていないお題も含めてとにかく一つでも多くの作品を検索しました。
検索した結果、その作品に描かれた絵の一部が本番で使える可能性があるからです。
当然ながらテストで著作権は関係ないので、完全オリジナルな絵を描く必要などありません。
色んな人が描いた絵の中から自分が良いと思う部分を真似して描けば良いのです。
また、不合格者の作品も参考にし、反面教師として学べます。
その際、私が過去に数々の作品を掲載したように、お題予想に沿って合否関係なく描かれた作品についても自分が良いと思った構図やアイテムなどは真似をすることができます。
こうして多くの作品を見ていると、その中で一つでも真似をできそうな箇所が本番で出題されたら儲けものだね
人物の様々な身体の動きを描く練習
2つめは、ひたすら対策本やイラスト集、人が描いた絵等を参考にしながら人物の様々な動きや表情を短時間で描く練習をしたよ
結局はこれに尽きると思います。
上記でもお伝えしたように、お題予想で予想した課題がそのまま出題される可能性は極めて低いです。
例えば、5歳児クラスの園児が新聞紙のマントを着けて追いかけっこしている姿を描く練習をしていたところで、本番では同じ新聞紙のお題でも、2歳児クラスが新聞紙を丸めたり、ちぎったり、新聞紙にお絵描きをするような条件が課される可能性もあります。
同じお題でありながら、年齢や細かな事例や条件が指定されることで、練習した絵と全く違った構図の絵となる可能性があるよ
お題予想で練習した絵の構図は本番ではほとんど生かせないという悲しい結果になることだけは避けたいな
そうならないために、試験1週間前という大事な時期には色は塗らなくて良いので人物の様々な身体の動きを描けるかどうかを確認することが個人的にはお題予想より大切だと感じたよ
では、様々な身体の動きについて私が対策した内容についてご紹介します。
実技試験 造形の直前対策
ここで、私が試験1週間前から行った直前対策について、ご紹介します。
短時間で自然な身体の動きを表現する練習なので、色塗りはせずに下描き用の色鉛筆で次々と描く練習をしました。
まずは、年齢に応じた身体の大きさを短時間で描き分けることができるかを確認します。
身体の動き-基礎編
次に、下記の項目に分け、人の基本的な身体の動きを短時間で描けるかを確認しました。
絵を描く際の注意点として、人物の顔が完全に後ろになってしまわないよう注意してください。
・歩く
・走る(前方向・横方向・後方向)
・椅子に座る
・先生の膝に座る
・膝を床につけて座る
・三角座りをする
・しゃがむ
・かがむ
・横を向く
・振り返る
・後ろを向く
・ジャンプする(片足、両足)
・両手を挙げる、前に出す
・手を振る
・拍手する
・差し出す、受け取る
・追いかける、追いかけられる
・指を差す
・昇る
・捕まえる
・はいはいをする
・泳ぐ
・飲み物を飲む
・水をかける、かけられる
・花に水をやる
・紐を持つ、引っ張る
・ボール等を投げる、蹴る
・積み木などを重ねる
・絵を描く
・のりを使う
・ハサミを使う
・手形をとる
・手を洗う、拭く
・歯磨きをする
・穴を掘る、覗く
・料理を切る、洗う、剥く、混ぜる、注ぐ
・箸やスプーンを使う
・弁当、オヤツを食べる
・掃除する
・乗り物に乗る
・折り紙を折る
・動物を抱っこする、餌をあげる
・滑り台を滑る
・着替える
・先生に話しかける、見せる
・先生がピアノを弾く
・園児が楽器を鳴らす
・魚などをすくう
・鉄棒でぶら下がる、回る
・じゃんけんをする(グー、チョキ、パー)
身体の動き-応用編
・2列で歩く
・先生(保護者)に抱っこされる
・先生(保護者)におんぶされる
・手を繋ぐ(2人、3人)
・腕を組む(2人、3人)
・輪になる
人物
・男性保育士
・女性保育士
・お爺さん・お婆さん
・父親・母親
表情
・笑う
・怒る
・泣く
・喜ぶ
・不安な表情
・真剣な表情
まとめ
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