まずは、過去問題と分析
令和2年後期以降の過去問題については、こちらになります。
試験年 | 課題内容 | 背景 | 人物 |
令和4年 前期 | フィンガー ペインティング | 遊んでいる・準備 園庭 | 3歳児3名以上 保育士1名以上 |
令和3年 後期 | 色水遊び | 遊んでいる 園庭 | 4歳児3名以上 保育士1名以上 |
令和3年 前期 | 砂遊び | 遊んでいる 園庭 | 4歳児3名以上 保育士1名以上 |
令和2年 後期 | 紙芝居 | 集まっている 保育室内 | 5歳児3名以上 保育士1名以上 |
ちなみに、令和2年前期以前の過去問題については、こちらを参考にしました。
参考資料:保育士試験(実技造形)過去課題一覧(エンゼルカレッジ/保育士試験対策講座)
これらの過去問題を一覧で見ると、あることに気が付きます。
季節を取り入れたお題については、お題が受験の時期と大体同じになっていることです。
前期の実技試験日は7月上旬頃、後期の実技試験は12月上旬ですので、前期の実技試験では夏を取り入れたお題、後期の実技試験で冬を取り入れたお題が出題される傾向にあります。
例えば、令和元年前期のお題を見ると、花や野菜の季節は「夏」となっています。
また、平成29年後期のお題を見ると、「落ち葉」となっており、紅葉の季節が11月下旬から12月上旬なことからも季節が試験時期と合っていることが分かります。
更に、平成28年前期については、「水たまり」とあり、7月の梅雨の時期と季節が合っていることが分かります。
しかし、これはあくまでこれまでの過去問での傾向に過ぎません。
令和3年後期については、受験時期は冬ですが「色水遊び」についてのお題が出題されています。
冬に「色水遊び」をすることも可能ですが、事例に「水の感触を楽しみながら」という文言があるように暖かい季節である可能性は高いです。
よって、受験の季節とお題の季節は必ずしも一致しないことが言えるかと思います。
ところで、前期試験の場合、筆記試験終了後から実技試験まで約11週あるのに対し、後期試験の場合は7週しかありません。
私の場合、前期試験を受験しましたが、引越しにより勉強時間があまり確保できなかったため重点的に学習するお題を絞りました。
しかし、令和3年後期の試験の傾向で分かったように、お題の季節は絞らずに春から冬まで満遍なく学習することをお勧めします。
実技試験対策に必要な物
以前のブログでご紹介しました。こちらをご覧ください。
対策に必要な物の準備ができたら、解答用紙のケント紙については、予め19×19センチの四角の枠を書き、それをカッターでくり抜き、練習予定の新しいケント紙の上に乗せ、枠に沿って線を引きます。
すると、毎回長さを測らずとも枠の線を引くのみで19×19センチの解答用紙が出来上がります。
解答用紙についても19×19センチの枠が描かれているのですが、枠外に何も書き込みしないように最初に注意があるので当然枠外への下描きもできないので気を付けましょう。
お題予想

私の場合、引越しに伴い保育園見学を3つの市町村でそれぞれ行ったため、見学した園の数は30園を超えました。
見学の際に保育園の1日の流れや1年の流れを先生方が説明して下さるのでそれに沿ってお題予想を作成しました。
また、今後私の描いた作品を順次アップしますのでご覧ください。
青字をクリックしていただくと、該当ページにリンクします。
春
・お花見
・母の日製作
・子どもの日の製作
・虫捕り
・花や野菜の世話(春)
夏
・水遊び
・七夕製作
・夏祭り
・虫捕り
秋
・運動会
・紅葉狩り
・虫捕り
・花や野菜の世話(秋)
冬
・大根掘り
・クリスマス会
・正月遊び
・花や野菜の世話(冬)
生活習慣
・歯磨き
・お昼寝
・掃除・片付け
園庭遊び
・ボール遊び
・大縄跳び
・縄跳び
・フラフープ
・綱引き
・かくれんぼ
屋内遊び
・段ボール遊び
・ホール遊び
・鉄棒遊び
・エプロンシアター
園外活動
・お散歩
・ふれあい動物園
・山遊び
それ以外
・音楽会
・歯科検診
・内科検診
・避難訓練
・消防署見学
・餅つき大会
・節分
・調理実習
下描きは何でするべきか?

下描きについてです。
最初はシャーペンや鉛筆での下描きを検討する方も多いかもしれないですが、それらで下描きを行うと消しゴムで消さなければなりません。
1度、45分と言う時間を測って描いてみて下さい。
消しゴムで消している暇などありません。
では、何で下描きするかと言うと色鉛筆しかありません。
色については明るめの黄色をお勧めします。
なぜなら明るめの黄色は、他の色で塗ってしまうとほとんど見えなくなるからです。
また、万が一訂正したい場合も黄色は消しゴムを使うと多少は消えます。
基本的に黄色は他の色で見えなくなるので間違えても消す必要はないのですが、自分が見え辛くなってしまう場合は消すことも可能です。
私の場合、まずは大まかな人物や物の配置決めを行いました。
次に、黄色で頭の大きさや全体像をざっくりと描き、道具やアイテムを書き込みました。
縁取りは何色?

次に縁取りです。
黄色でざっくりと全体像を描き終えた後、焦げ茶色で人や物の輪郭をしっかりと描きました。
縁取り(輪郭)についても色んな色で試しました。
ある色で統一したり、それぞれの範囲の色で例えばピンク色の服はピンク色の縁取りにする等、色を使い分けたりもしました。
しかし、それぞれの範囲で縁取りの色分けを行うことは結構時間を消費します。
よって、縁取りについては、単色で統一することが望ましいと考えました。
縁取りの色については、一番はっきりときれいに見えたのは焦げ茶色でした。
時間配分について

対策本にも大まかな時間配分は記載されていますが、お題によっては人以外に描かなければならないアイテムが沢山ある場合もあるので、私はざっくり次のような時間配分で描きました。
下描き(黄色) 7~11分
縁取り(焦げ茶色) 7~11分
色塗り 15~20分
背景 5~10分
まず下描きについてですが、構図を考え、年齢に応じた全員の全体像や体の動きを決める作業もあるため、10分前後の時間を掛けました。
次に縁取りですが、慣れてくると下書きの全体像からフリーハンドで縁取りを行えるのですが、丁寧に行おうと思うとやはり10分前後の時間は掛かってしまいます。
下描きと縁取りですが、併せて20分を超えないようにしました。
色塗りについては、描かなければならない人やアイテムの多さでも変わってきますが、15~18分程は欲しいところです。
ただしエリアが広範囲なだけに、ある程度ささっと塗って時間を短縮することが可能なエリアでもあります。
他との時間の兼ね合いで、時間が足りなければ色塗りを仕上げることを第一に考え、ささっと塗り上げてしまい、時間が余れば後で2度塗りする等で調整することも可能です。
背景は最低でも5分は確保しないとそもそも塗り終えるのも難しくなってくるので、色塗りは逆算し、背景時間が残り時間5分以下にはならにように仕上げました。
背景は可能であれば、7分以上は残しておきたいところです。
ちなみに時間については、スマホの時計アプリのストップウォッチでラップタイムを計りました(本番は使用できません)。