準備する物
絵を描く前に準備する物について、こちらのリンクをご参照下さい。
画用紙についてや色鉛筆の選び方について記載しています。
お題
今回は、「新聞紙遊び」です。
新聞紙遊びについても過去問での出題がありません。
素材遊びの一環として新聞紙遊びを取り入れている園は多く、年齢を問わず0歳児クラスから遊ばせている園もあります。
令和2年前期の過去問題に牛乳パック遊びが出題されていますので、次は新聞紙遊びが出題される可能性もあると思い、3歳未満児と3歳以上児に分けて描きました。
様々な動きが想定されるため、個人的には今後も出題される可能性は高いと思います。
こちらも近年の過去問で頻出の、保育士1名、園児3名という設定にしました。
園児の年齢については、2区分に分けて描きましたが、年齢が指定されたときのためにこちらのリンクを参考にしていただくことをお勧めします。
参考資料
絵を描く前に下記の2つの対策本を参考にしました。様々な身体の動きについてはこれらの対策本がとても参考になります。
アイテムの練習についてはこちらのイラスト集が参考になります。
こちらの絵本も同年代の園児の絵を描くのに参考になります。
所要時間
こちらの作品ですが、腕時計で45分を計測したためラップタイムのデータがありません。
時間配分の目安についてはこちらをご参考下さい。
作品
今回、「新聞紙遊び」と言うお題で、私が描いた作品を3歳以上児と3歳未満児に分けてご紹介します。
新聞紙遊び – 3歳以上児クラス
3歳以上児クラスの園児3名が新聞紙遊びをしています。
手前に新聞紙のマントを着けて走る女の子の園児がおり、その園児を新聞紙の棒を持って追いかける男の子の園児がいます。
その園児達の後ろに新聞紙を2つに破ろうとしている男の子の園児と、沢山の新聞紙を詰めた籠を抱えている女性の保育士がいます。
新聞紙遊び – 3歳未満児クラス
3歳未満児クラスの園児が新聞紙遊びをしています。
新聞紙に黒のクレヨンで落書きする女の子の園児と、新聞紙を丸めている男の子の園児がいます。
その後ろに新聞紙をマットにし、その上に乗ってはしゃぐ男の子の園児と、 沢山の新聞紙を詰めた籠を抱えている保育士がいます。
自己評価
以前のブログで何に気を付けて描けば良いかをご紹介しました。
絵を描く際に気を付けること10ヶ条
年齢に応じた身体の大きさを描く
様々な身体の動きを描く
保育士の目線は園児の方へ
様々なアイテムを描けるようにする
構図は人物の重なりを少なく
年齢に応じた動作を取り入れる
表情は生き生きと
遠近法に気を付ける
色塗りにバリエーションがあるか
塗り残しが無いか
上記の10ヶ条を元に一つ一つ確認します。
年齢に応じた身体の大きさを描く
年齢に応じた身体の大きさについては上記の「お題」で示した通り、参考資料をご確認いただくことをお勧めします。
また、私の描いた3歳以上児の絵では、右下の男の子の身長が高くなっています。
男の子が女の子より身長が高いことはありえる話ですが、まだ男女差が小さい年齢なので同じ年齢が条件で指定された場合、身長は男女共同じにしておく方が無難です。
様々な身体の動きを描く
様々な動きについては3歳以上児も3歳未満児も全員が違う動きをしているので問題無いかと思います。
保育士の目線は園児の方へ
どちらも特に問題ないかと思います。
様々なアイテムを描けるようにする
今回の場合、最大のアイテムは新聞紙になります。
どちらの絵もただの模造紙にも見えてしまうのが残念です。
実際の新聞紙の絵や写真部分を四角の枠で表現したり、文字を縦の波線で示したりし、新聞紙らしく描く工夫が必要です。
また、3歳未満児の場合クレヨンを持っている園児がいるので他の色のクレヨンも加えればアイテムは増えます。
その際、月齢に応じたクレヨンの絵を描ければ尚良いです。
構図は人物の重なりを少なく
構図についてはどちらも特に問題ないです。
年齢に応じた動作を取り入れる
3歳以上児については、棒状の新聞紙を持つ園児が、新聞紙のマントを着けた園児を追いかけ、2人共違うアイテムを持ちながらも追いかけっこという同じ遊びができていますが、できればもう一人の園児もその輪の中へ入れてあげた方が協同遊びに近づきます。
3歳未満児についてはパーテンの遊びの分類によると、一人遊びや並行遊びをする年齢なので上記の絵で特に問題ないでしょう。
ちなみに私が一時保育でよく利用していた保育園の園だよりには、0歳児クラスの園児が細かく裂かれた新聞紙に埋もれて遊んでいる様子が掲載されていました。
年齢を問わず、ダイナミックに様々な遊び方ができる新聞紙遊びは今後も出題される可能性が高いかもしれません。
表情は生き生きと
3歳以上児の絵で追いかけている方の園児の表情が少し怖くなってしまいました。
また、追いかけられている女の子はただ個人で走っているだけのようにも見えます。
上記、成美堂出版の対策本に追いかけている園児、追いかけられている園児の絵があり、真剣な表情でありつつも生き生きとした表情になっています。
また、追いかけられている園児も後ろを気にするような素振りが窺えるので参考にされることをお勧めします。
3歳未満児については大きな問題はありませんが、やはり対策本の表情は参考になります。
遠近法に気を付ける
3歳以上児の絵で、後ろの園児の頭をかなり大きく描いてしまったことは大きな反省点です。
後ろの人物は、頭身は守りサイズ感だけ少し小さくする努力が必要です。
色塗りにバリエーションがあるか
服装など特に色被りも無く問題ないかと思います。
塗り残しが無いか
これについては問題ありません。
まとめ
❍ 遠近法は適切に表現するのが難しいが、後ろの園児を前の園児より大きく描くのは避けたい。
❍ 幼児の場合、身長の男女差が小さい年齢であるため、同じ年齢で指定された場合、男女ともに同じ身長で良い。
❍ 新聞紙を絵で表現する際、新聞紙の絵や写真部分を四角の枠で表したり、文字を縦の波線で示したりし、新聞紙らしく描く工夫が必要です。
❍ 3歳以上児クラスについては、協同遊びを意識した絵を取り入れると良い。
❍ 新聞紙遊びの課題については、子供がいる人は子供に新聞紙を渡してみると意外と遊びのヒントが生まれるかもしれない。
※他の作品もアップロードしていますので以下ご参照下さい。
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