準備する物
絵を描く前に準備する物について、こちらのリンクをご参照下さい。
画用紙についてや色鉛筆の選び方について記載しています。
お題
今回は「パネルシアター」です。
令和2年の後期に「紙芝居」での出題がありますが、「パネルシアター」については過去問での出題がありません。
劇上演については筆記試験の保育実習理論の科目でも登場していますが、「パネルシアター」以外にも何が出題されても良いように違いを抑える必要があります。
パネルシアター:パネル布(毛ばだちの良い布)を貼ったボードを舞台に、不織布で作った絵人形を貼ったり外したり、動かしながら演じる児童文化。
エプロンシアター:保育士のエプロンを舞台にして、フェルトで作った人形などを動かして劇を上演。ポケットやマジックテープなどの仕掛けを利用する。
ペープサート:紙の人形劇のこと。割りばし等の棒に人や動物等の絵を描いた紙を付け、動かしながらお話を展開する。
オペレッタ:簡単な歌や踊りを入れた劇のこと。
影絵:影をスクリーンに投影するもの。
今回、過去問で頻出の保育士1名、園児3名の設定にしました。
園児の年齢については、3歳以上児クラスを想定しています。
年齢に応じた園児の身長については、こちらのリンクを参考にしていただくことをお勧めします。
参考資料
こちらの対策本やイラスト集を参考に絵を描きました。
様々な身体の動きについてはこれらの対策本がとても参考になります。
アイテムの練習についてはこちらのイラスト集が参考になります。
こちらの絵本も同年代の園児の絵を描くのに参考になります。
所要時間
過去のブログで大まかな時間配分についてご紹介しました。
今回、この絵を描くのにかかった時間をご紹介します。
登園
下描き:9分25秒
縁取り:12分10秒
色塗り:18分28秒
背景:4分57秒
園児の身体の様々な体勢については、事前に対策本で練習していたため下描きは10分以内で終わらせることができました。
しかし、劇上演の場合、劇の内容を表すイラストを描くと、どうしても縁取りや色塗りには時間がかかります。その結果、背景には5分ほどしか残せませんでしたが、壁には七夕の星の飾りをギリギリ描くことができました。
作品
今回、「パネルシアター」と言うお題で私が描いた作品をご紹介します。
保育士が園児の前でパネルシアターを行っています。園児達は保育士の周りに集まり、楽しそうにパネルシアターを見ています。
自己評価
以前のブログで何に気を付けて描けば良いかをご紹介しました。
絵を描く際に気を付けること10ヶ条
年齢に応じた身体の大きさを描く
様々な身体の動きを描く
保育士の目線は園児の方へ
様々なアイテムを描けるようにする
構図は人物の重なりを少なく
年齢に応じた動作を取り入れる
表情は生き生きと
遠近法に気を付ける
色塗りにバリエーションがあるか
塗り残しが無いか
上記の10ヶ条を元に一つ一つ確認します。
年齢に応じた身体の大きさを描く
今回、私は対策本の縮尺に則り、3歳以上児クラスの園児を想定しましたが、3歳児クラスと5歳児クラスの園児では身長が全然違うため、園児の縮尺については下記参考資料を基に見直す必要があります。
1歳児クラス以上の年齢に応じた身体の大きさについては上記の「お題」で示した通り、下記参考資料をご確認いただくことをお勧めします。
0歳児クラスの身体の大きさについては、下記の参考資料をご確認いただくことをお勧めします。
様々な身体の動きを描く
座っている園児がいますが、それぞれ体勢が違っており、パネルシアターの方へ歩いて見に行こうとする園児の姿も見られ、様々な身体の動きが描けています。
このように「パネルシアター」を見る、「紙芝居」を見る…というような一見園児の動作は静的に思えるようなお題でもそれぞれの園児の座る体勢を変えたり、歩いて向かう園児を取り入れることで様々な動きを描くことが可能になります。
保育士の目線は園児の方へ
保育士は、園児達の方を見れているかと思います。
様々なアイテムを描けるようにする
私の場合、前期での試験だったため、七夕のパネルシアターという指定が入る可能性もあると思い、七夕を題材にしました。
事前に練習していた訳ではないので、織姫と彦星は上手く描けていません。
七夕と言っても登場人物は織姫と彦星だけではありません。
上記イラスト集等を参考にしていただき、他にも有名な物語のキャラクターは描けるようになることをお勧めします。
ちなみに私が子育て支援センターで実際に子供とパネルシアターを見た際は、「はらぺこあおむし」でした。
ただし、どうしても物語に登場する人物まで描く余裕が無いという方は、特にお題に指定がない限り、例えば桃太郎の上演をする場合であれば、表紙の桃と題名でも描いておけば良いかと思います。
実際に対策本で令和2年後期の過去問題の再現図がありますが、桃の絵だけ描かれた紙芝居の紙を持った保育士と共に、これから「桃太郎」の紙芝居が始まる様子が描かれています。
構図は人物の重なりを少なく
人物の重なりは少ないです。
年齢に応じた動作を取り入れる
3歳以上児クラスなので、七夕の物語も理解できるため特に問題ないでしょう。
物語の指定がなかった場合、年齢を考慮した物語を選ぶ必要もあります。
表情は生き生きと
楽しそうに物語を見る様子が描けています。
表情については対策本をご確認下さい。
遠近法に気を付ける
今回、全員がほとんど同じ位置に座っているので特に遠近法は気にしませんでした。
色塗りにバリエーションがあるか
特に問題ないかと思いますが、背景など少し色塗りが雑です。
やはり背景には7~8分程度は最低でも残しておきたいです。
塗り残しが無いか
塗り残しはありません。
まとめ
❍ 劇上演については、パネルシアター、エプロンシアター、ペープサート、オペレッタ、影絵などの違いを抑え、余裕があれば一通り練習することをお勧めする。
❍ 劇上演の物語の内容については、有名な物語を中心に様々なイラストを描けるよう練習することをお勧めする。
❍ 劇上演のイラストが上手く描けない場合、簡単な絵でありながら何の物語か伝わるような工夫が必要である。
❍ 一見、園児の動作は静的に思えるようなお題でも座る体勢や歩いて向かう園児等を取り入れることで様々な動きを描くことが可能になる。
※他の作品もアップロードしていますので以下ご参照下さい。
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